勾留六日目
この日、私はとある交番に向かっていた
沢田マリカ
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
沢田マリカ
被害者が発見、保護されたのは
被害者が失踪してから約三ヶ月後
捜索願いを受け巡回中だった交番勤務の巡査二名が
三村のマンション付近にいた井川あすみさんを発見
しかし、彼女の捜索願いが家族から出されたのは
彼女の失踪からから二ヶ月半が経過した後だった
最初は家出人として出された捜索願いだったのだが
彼女が保護された後
彼女の家族は家出ではなく誘拐だったと主張し
三村も拉致を認めたため今に至っているが
今回の事件には不可解な点がいくつもある
一番の問題点は二ヶ月半と言う期間
何故、失踪直後ではなく二ヶ月半後に捜索願いを出したのか?
その謎が解明されることを祈りつつ
芹沢さんに教わった住所へ向かった
沢田マリカ
沢田マリカ
松浦大翔(巡査)
明るく爽やかな印象の松浦巡査と
池長義樹(巡査)
まだ新人だと言う熱血漢の池長巡査
交番での通常の業務もあるため
代表して松浦巡査に話を聞くことになった
2010年8月13日(金)
この日、松浦巡査と池長巡査は
いつも通りに交番にて待機し業務をこなしていた
約半月前に井川あすみさんの捜索願いが出されていて
ニュースでも失踪事件として報じられるようになり
捜索願いが出された時期についても取り上げられたが
井川かすみ
井川かすみ
涙ながらに訴える母親の姿に
疑いの目を向ける人は少なく
必死に娘を探す哀れな母親として
大多数の人が同情の目を向けていた
松浦巡査の元に連絡が入ったのは
13時を過ぎた頃で
ちょうど午後の巡回に出発しようとしていた時だった
通報者
通報を受け現場に駆けつけると
手を繋いで歩く三村と彼女の姿があった
沢田マリカ
沢田マリカ
松浦大翔(巡査)
松浦大翔(巡査)
松浦大翔(巡査)
沢田マリカ
松浦大翔(巡査)
沢田マリカ
一見すると普通の若いカップルに見えた二人
だか二人の手首には手錠がはめられていて
松浦巡査は異様な空気を感じつつ声をかける
松浦大翔(巡査)
巡査の言葉に真っ先に反応したのは三村だった
三村優真
松浦大翔(巡査)
三村優真
三村優真
ニュースを見ていなかったのか
三村は驚き少し動揺した様子だった
隣の彼女は全身を震わせ
ずっと三村の腕にしがみついたまま
この時も彼女が声を発することはなく
繋がれた手錠
動揺する三村
三村にしがみつく彼女
どう見ても普通とは言い難いこの状況に
松浦巡査の額からは汗が流れ
蒸し暑い熱波のような空気に包まれていた
冷静に話をしようとした松浦巡査の背後で
池長義樹(巡査)
池長義樹(巡査)
熱血新人、池長巡査が勝手に応援を要請してしまった
コメント
2件