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コメント
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ああ、もう…読んでて胸がぎゅっとなりました。 試合中の藍さんの楽しそうな風景から一転して、ひまりちゃんが迷子になる展開がすごく切なかったです。ちょっと目を離した隙に…というリアルな怖さがひしひしと伝わってきました。 最後の病室で、藍さんと〇〇さんがひまりちゃんの手を握るシーン、涙が出そうになりました。特に藍さんの「公園行くって約束したじゃん」って言葉に、父親としての必死さが滲んでて…。 ひまりちゃん、どうか無事でいてほしい。続きが気になります。
試合開始
会場は歓声に包まれている
藍はコートの中で仲間と声を掛け合い、懸命にプレーしていた。
ひまり
小さな旗を振りながら一生懸命応援している。
〇〇
塁
第1セットが終わる
少し休憩になり、ひまりが小さな声で言った。
ひまり
〇〇
塁
〇〇
しかしその時
ひまりの目に、会場のロビーに飾られていた大きなバレーボールのマスコットが入った。
ひまり
目を輝かせながら、少しずつ近づいていく
〇〇も塁も、ほんの一瞬だけ売店の方へ目を向けてしまった。
数分後
塁
飲み物を持って戻る
〇〇
隣の席を見る
さっきまでいたひまりの姿がない
〇〇
立ち上がり、周りを見回す。
どこにも姿が見えない
塁
一気に表情が変わる。
塁
〇〇
二人は急いで近くを探し始める。
〇〇
塁
何度呼んでも返事はない。
スタッフに事情を説明する
スタッフ
アナウンスが会場中に響く。
スタッフ
その頃。
藍はコートで試合中
何も知らずにプレーを続けていた
しかし、タイムアウトになった瞬間。
観客席を見ると、いつも手を振ってくれる〇〇も塁も席にいない。
藍
少し気になったが、試合中なので考えないようにする。
一方その頃
ひまりはロビーを歩いていた。
マスコットを追いかけたつもりが、人の流れに紛れてしまい、自分がどこにいるのかわからなくなってしまう。
ひまり
周りには知らない大人ばかり。
さっきまで聞こえていた応援の声も遠くなっていた。
ひまり
不安そうに辺りを見回す。
小さな目に涙が浮かび始める。
ひまり
その声は、人混みの中に消えていった
そして、まだ試合中の藍は、大切な娘が姿を消してしまったことを知らないままだった。
会場の外
ひまりは涙をぬぐいながら、小さな声でつぶやいた。
ひまり
知らない場所に来てしまったことに気づき、不安そうに周りを見回す。
そのとき、会場の外の歩道へ出ようとしてしまう。
近くにいた大人が気づいて声をかける。
女性
しかし、その一瞬前に――。
ブレーキの音が響いた
キキッ――!」
周りにいた人たちが驚いて振り向く。
女性
運転していた人はすぐに車を止め、慌てて駆け寄る。
男性
その場にいた人がすぐに救急へ通報し、スタッフも駆けつけた。
館内ではスタッフが〇〇と塁を探していた
保護者の方はいらっしゃいますか!
〇〇はその表情を見た瞬間、胸がざわついた
〇〇
スタッフは落ち着いた声で答える
スタッフ
その言葉を聞いた瞬間、〇〇の手から荷物が落ちた。
〇〇
塁
二人は急いで外へ向かう。
救急隊がひまりの様子を確認し、慎重に処置を進めていた。
ひまりは意識はあるものの、とても不安そうにしていた。
ひまり
〇〇は涙をこらえながら駆け寄る。
〇〇
ひまりは〇〇の声を聞くと、少し安心したように小さくうなずいた。
塁は救急隊の邪魔にならないように少し離れた場所で立ち尽くしていた。
その頃、藍はまだ試合中だった。
試合終了のホイッスルが鳴るまで、藍は家族に起きた出来事を知らないままだった
試合終了のホイッスルが鳴り響いた
藍
チームメイトとあいさつを交わした藍は、いつものように観客席へ目を向ける。
〇〇も、ひまりも、塁の姿もない。
藍
そのとき、スタッフが急いで駆け寄ってきた。
スタッフ
藍の表情が一変する。
藍
スタッフは落ち着いた声で説明した。
スタッフ
藍
頭の中が真っ白になった
藍
そのまま走って会場を飛び出し、病院へ向かった
病院。
廊下には〇〇と塁が座っていた。
〇〇の目は泣きはらして赤くなっている
藍が駆け寄る。
藍
〇〇は涙をこらえながら顔を上げた。
〇〇
藍は震える声で尋ねる。
藍
そのとき、処置室のドアが開き、医師が出てきた。
三人は立ち上がる。
医者
藍は息をのむ
医者
その言葉に、藍はその場に立ち尽くした
藍
〇〇は涙を流しながら藍の腕をつかむ
〇〇
塁は壁にもたれ、目を閉じた。
塁
藍
しばらくして、三人は病室へ案内された
ベッドで眠るひまりは、静かに呼吸をしていた
藍はそっとベッドのそばに座り、小さな手を包み込む。
藍
返事はない。
藍
静かな病室に、藍の声だけが響く。
〇〇も反対側からひまりの手に触れた。
〇〇
三人は、ひまりが目を覚ましてくれることだけを願いながら、その小さな手を優しく握り続けた