アオネ
じゃ、歓迎会、始めましょ。
アオネ
まずは自己紹介からね。
アオネ
私はアオネ、幻想屋の社長よ。
マロン
ウチはマロン!
マロン
で、こっちがミコリ
ミコリ
...
マロン
無口だけど、そーゆー呪いだから気にしないで!
ハノン
呪い!?
ハナ
はぁ...呪いの話は後でする。
ハナ
ハナ
俺はハナ。この中では1番経験が豊富...だと思う。
ハナ
だから、困り事があれば俺に投げてくれ。
アオネ
アオネ
さ、次は貴方たちの番よ。
リリ
あ、えっと...
リリ
リリ
リリ、ですっ。
リリ
リリ
今日からバイトとして働くことになるので、よろしくお願いしますっ!
ハノン
私はハノンです。
ハノン
バイト...なのかは分かりませんが
ハノン
これからよろしくお願いします。
アオネ
2人とも、よろしくね。
マロン
よろしくー!
アオネ
ちなみに、ハノンちゃんは社員さんだよ
ハノン
え、私バイトじゃないんですか!?
アオネ
バイトがいい?
ハノン
(バイトって、社員と違って)
ハノン
(責任が少なくてシフトも融通が利きやすいんだよね)
ハノン
それなら...バイトでお願いします!
アオネ
はいはーい。
アオネ
じゃあ、次は...
アオネ
異能力贈呈の儀式、ね!
リリ
おぉ...!
ハノン
異能力...
ハノン
(ハナさんが言ってた...)
アオネ
2人とも、着いてきて。
アオネ
ここよ。
リリ
わぁ、綺麗!
ハノン
教会みたい!
アオネ
うふふ
アオネ
2人とも、この台に上がってくれる?
リリ
は、はいっ
2人は巨大な魔法陣が描かれた台に乗る
アオネ
...よし、じゃあ、始めるわね
アオネ
"儀式"を__
いつの間にか、 2人は意識を失っていたらしい。
数時間が経過する
アオネ
ハノンちゃん、起きて〜
ハノン
...
ハノン
ハノン
ん?...あぁ、アオネさん...
アオネ
儀式、終わったわよ。
ハノン
(そうだ、私...)
ハノン
異能力...貰ったんだ...
アオネ
うふふ
ハノン
私の異能力、何になったんですか!?
アオネ
あなたの異能力は__
アオネ
__"これ"よ。
ハノン
これ...って、
ハノン
このノートですか?
アオネ
そう。
ハノン
異能力って、空を飛んだり壁を作ったりとか、そういう能力じゃなくて...
アオネ
ああ、ハノンちゃんはそっちをイメージしてたのね。
アオネ
確かにアニメ世界における異能力はそういうものだけれど
アオネ
実際、私たちがあんな能力を使いこなせると思う?
ハノン
言われてみれば、私なら自分を制御出来なくなりそうです...
アオネ
そうでしょ
アオネ
実は、ああいう能力を使える人は
アオネ
生まれる前、天界で魂が訓練を受けているの。異能力を制御する為のね
ハノン
なんか急にオカルトになりましたね...
アオネ
うふふ
アオネ
だから、私たちは神から貰ったアイテムで異能力を使うの。
ハノン
な、なるほど...?
アオネ
ほら、さっそくそのノートを使ってみて!
ハノン
どうやって使うんですか?
ハノン
そもそも、これどんな能力が使えるんですか?
ハノン
デ〇ノート的なあれですか?
アオネ
デ〇ノートではないわ。
アオネ
ただ、人を殺せる能力ではあるけれど
ハノン
え、
アオネ
まずノートの説明だけど
アオネ
そのノートに書いたことは必ず実現するわ。
アオネ
専用のペンで書いた場合は、だけれど
ハノン
え!?そんなことが出来るんですか!?
アオネ
うふふ、それが異能力なのよ。
アオネ
ただし注意事項があって...
アオネ
...はい、どうぞ
ハノン
ペン、ですか?不思議な形ですね
アオネ
これはさっき言った、そのノート専用のペンよ。
アオネ
このペンで願い事を書けば、それが叶う。
アオネ
でも、このペンには特殊な仕様があってね
アオネ
インク残量が使用者の魂と連動しているの。
アオネ
つまり、ペンを使えば使うほど、使用者の魂が削られていく__
アオネ
死期が近付くの。
ハノン
なるほど..._φ(..)メモメモ
ハノン
(このペンをお兄ちゃんに使わせれば)
ハノン
(もしかしたら、お兄ちゃんを殺せるかも...?)