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よかったぁぁ( ;´꒳`;)もう、これからもずっと幸せでいてぇ! ほんと最高でした!素敵なストーリーをありがとうございます!!
キヨ。
突然聞こえてきたその声に
俺は驚いて部屋の中を見回した。
キヨ。
『どこ見てんだよ』
『隣見ろ』
キヨ。
キヨ。
『ほんと、鈍いやつ』
すると、黒猫が急に立ち上がって
俺の上にのしかかるように 顔を近づけてきた。
キヨ。
『魔法、解けるよ』
キヨ。
黒猫の口先が 俺の口と軽く触れた瞬間だった。
キヨ。
部屋の中が光で満ちていく。
真っ白で何も見えないけれど
確かに感じる重さがあった。
そう、それは人一人くらいの。
キヨ。
キヨ。
部屋中に溢れていた光が消え 少し目が慣れてきた頃。
ずっしりとした重みが声を発する。
レトルト
ずっとずっと、聞きたかった声。
見たかった顔。
そして一番は…
キヨ。
レトルト
レトルト
俺は反射的にレトさんを抱きしめた。
ずっと、その体に触りたかった。
触れたくても触れられない存在が
実体となって目の前にいる。
目からぼろぼろと涙を流しながら
嗚咽混じりにその名前を呼ぶ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
感情が高ぶって 言葉にならないけれど
必死に言葉を紡いで伝えようとした。
抱きしめる俺の背中を レトさんは優しくさすりながら
落ち着いた声で話し始める。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
また会えたら伝えたかったことが あるんだと
そう言って俺を抱きしめる腕に 力を入れる。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトさんは驚いて パッと俺から体を離す。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトさんは恥ずかしそうに ずっと目を泳がせている。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
すると、おずおずとその手を 俺の肩に置いた。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
俺はそう言って目を瞑る。
数秒経って、柔らかい感触とともに
心が満たされたような気がした。
TO BE CONTINUED…