それでも貴方は、此処に居たいですか？

人間は必ずしも 道を踏み間違えるものだ

いや、人間でなくても

故に、生物は間違える

根本的に、根本的にだ 正しいと思ってもそれは間違いだ

例え話をしよう

というより、質問に近いけど

君は目の前で幼い少女が 死にそうなところを目撃する

まだ自分で考えて 行動することが難しい年齢の子だ

ああ、今も 助けて と声を漏らしている！！

そしたら君は助ける？

自分が助けなくとも、 命懸けでその子を助けようとした人を助けようとする？

質問は終わりだ

君の回答を待っているよ

ピピピピ、と 枕元に置いた目覚まし時計が鳴く

けたたましい音だが、 朝を知らせるにはきっとこれが丁度いいのだろう

気付いた、今日は初仕事の日だ

壁に掛けてある時計を見つめる

5:45

起床の時間は6時であり、 担当の人は起こしにいかなくてはいけない

お察しだろう、このままだと遅刻だ

それも、初仕事で

ハンガーに掛けてある服を雑に掴み、急いで着替える

5:58

本当にギリギリだった

まずは起こしてから食堂だ 食堂は6:30には着いてないと…

そう、記入欄に記入してと言ったのは彼女自身なのに一切知らされていないのである！！

そんなこともうだうだ考えながら歩いていた

突然後ろから話しかけられた そもそも誰だ、顔と名前が一致しないよてかまだ顔見れてないし

普通に納得した

レイ　 なんだか凄い冷たい

非常に冷たい！気まずい！！

それにしても、あの子…… …いいや、気のせいでしょ

起きて起きて〜〜！！

部屋に入るなり耳を劈くような声が響く

とりあえずそっちは置いておき、誰が誰かを確認しよう

黒川 玲夢　(ｸﾛｶﾜ ﾚﾑ) かなりうるさい

荒鬼 香夜　(ｱﾗｷ ｶﾔ) 荒々しい？

柚奈　(ﾕｽﾞﾅ)　 多分相当眠りが深いんだろう

霧崎 雛　(ｷﾘｻﾞｷ ﾋﾅ) 凄い笑ってるな……

愛脳 劇　(ｱｲﾉｳ ｹﾞｷ) 1人だけ少し離れたところにいる…

見渡す限りはこの5人しかいない 残りの人はおそらく食堂にいるのだろうな

1人が会話を遮り、声を上げる その声の主に目線が注がれる

時計を見る

6:27

もうすぐで食堂に集まる時間になる そのことに気付いた子供達も出る準備を始める

伏見 蓮　(ﾌｼﾐ ﾚﾝ) 頼れるみんなのお兄さん的な存在

白雪 琥珀　(ｼﾗﾕｷ ｺﾊｸ) いろんなことを報告する中心的な存在

山代 風華　(ﾔﾏｼﾛ ﾌｳｶ) 強がりだなぁ

フェレス ゆったりしてるなと思った

アイリス　 礼儀正しいなぁ

食堂で各々が会話をしていると、 奥の扉から食器がぶつかるような高い音が聞こえてきた

愛希 ゆらん　(ｱｲｷ ﾕﾗﾝ) みんなのお姉さん的存在

会話を終え、それぞれ席についた

それぞれの皿に主菜、副菜、汁物、主食とバランスがよさそうに盛り付けられている

給食みたいだなと感じた

緊張して少し早口になるが、 どうやらみんな聞き取れていたよう

リナミア　 引っ込み思案なのかな

鬼龍 蒼　(ｷﾘｭｳ ｿｳ) 物静かだなぁ

いただきます！

盛り付けられた食べ物がなくなり、 だんだんと周りも賑やかになってきたところで時計を見る

7:00

食事が終わる時間まであと30分もあった まだまだ時間があるため、今日の分の授業はどう進行しようか考えてみる

どうやらこの孤児院には2つのスタイルがあるらしい

1つ目 最初に勘違いしていた通り、室内で授業を行う日 基本的に学校と同じだ

2つ目 外へ出てめいいっぱい遊ぶ日で、他にも家事などを行う日らしい

2つある理由としては、周りの天候が変わりやすいのと外へ出ることでのストレス解消のため

不思議なことに季節が頻繁に変わるため、なるべく体調を崩さないようにこのような体制をとっているようだ

話しているとどうやら30分近く経っていたらしく、外へ出る時間になる

ふと、窓を横目で見る

今日は、呆れるぐらいに晴天だ

外は涼しい風が吹いており、秋のようだなと感じさせる

いろんな子達を観察して、何が好きなのかをなんとなくメモすることにした

アスター 虫を取ることが好き？

碧羽　(ｱｵﾊﾞ) 虫が嫌いで足が速い

パンｯ

伯矢 鐘　(ﾊｸﾔ ｼｮｳ) 的を射るのが上手

夜星 れむ　(ﾖﾙﾎﾞｼ ﾚﾑ) ぬいぐるみが好き？

どこからか本を取り出した

…… 凄い気まずかった！！

みんなとどんな感じに接するのが正解なんだ……？

目の前にスコーンを差し出される

風華さんも美味しそうに食べてたし、食べてみようかなと思い手に取り食べる

この子達の方が年下なのに料理が上手い…… なんか悔しい

私なんて外食してくるのに… やっぱ自炊できる人って凄いなぁ

今日はみんな自由行動していて、声をかけるのは大変だったがそれはそれでいいなと感じた

わりとなんとかなりそうだなと思った

上機嫌な気分を裂かれた

声の元に目線を向けたが、そこには誰もおらず声も消えていた

本当になんだったんだろうか…

そうこうしている間にも時間は進む

いつの間にか昼食も夜食も食べ終え、夜を迎える

私は、初めの1歩を踏み出せたのだろうか

なんて、考えても無駄か

どうせ……どうせ？

今日は、空に星が散りばめられている夜になりそうだ

ねぇ、起きて

起きてよ、このままだと死んじゃう！！

僕、このままずっと独りきりは嫌だよ！！

ねぇ、ねぇってば！！

悪夢だ、古い古い悪夢

もう、覚えていないであろう悪夢

目を閉じても寝れない

寝方が分からない

もう、死ぬのはごめんだ

気が狂ったかなにかは分からないが、衝動的に外へ飛び出した

先客がいた

片方にだけ角を持った、まだ声を掛けていない子

黒羽 白緋　(ｸﾛﾊﾞﾈ ｼﾛﾋ) 夜が好き？

会話が続かない 続かせるために頭を使えない

空を見上げる

少し、分かるかもしれない

早く寝なくちゃ

まだ明日も、あるんだから

ほわです〜 本当に遅れて申し訳ない……

この連載はこんな感じで1日ずつ描写していきます わりと端折ります

一応の補足ですが、このような黒いテキストに名前が書いてありますよね その下に書いてあるのはさんそちゃんが第1に感じたことみたいなものです

なるべく後書き多くしたくないので早く終わらせますね……

next　→　♡2000 (どれくらいがいいか分からん…)

あと！！解釈違いがあったら教えてください！！直しますので！ ではまた2日目でお会いしましょう