陽菜
ゆり姉ー
紗由理
はいよ
陽菜
ゆり姉と私って友達?
紗由理
え、変なこと聞くねー笑
紗由理
当たり前だろ、陽菜は一番の友達だよ
陽菜
陽菜
そっかー
陽菜
ありがとー
紗由理
紗由理
ん?
紗由理
何か元気ない?
陽菜
なぜ分かった!?
陽菜
っていうのは嘘✨
紗由理
本当に嘘か?
紗由理
友達なんだから、誤魔化しても無駄だぞ?
陽菜
大丈夫だってー☺
紗由理
まー無理しないでな
紗由理
女の子だろ、ストレスの溜めすぎは肌によくないからな
陽菜
ゆり姉だって女の子じゃん!
紗由理
まぁギリギリ笑
陽菜
えー、ゆり姉の方が私より可愛いもん
紗由理
紗由理
いやいや
紗由理
何でそうなった!?
陽菜
あー!
陽菜
照れてるー!
紗由理
照れてないし
陽菜
友達なんだからごまかしても無駄だよーだ!
叶わない恋だって分かってたけど
どうしようもなく好きになってしまったんだ
強がりで、男の子よりも頼れるのに、実は照れ屋な彼女のことを
でも、私がこの気持ちを意識するたびに襲われるのは
「罪悪感」
彼女は私が恋愛感情を持っているなんて知らないはずだから
友達だと、思ってるはずだから
だって、私は彼女を傷つけたくない
【友達として】楽しそうに話す彼女の笑顔を
壊したくないから
お母さん
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通話
00:32
陽菜
嘘!!
陽菜
ゆり姉が!?
お母さん
急いで!はやく!
お母さん
病院まで来て!!
病室
そこで私が見たのは
陽菜
ゆり…姉…!?
ぐったりと横たわり、人工物に助けられながら息をしている、愛する人の姿だった。
紗由理
ご……めん…な
陽菜
なんで、ゆり姉が謝ること…
紗由理
泣…くな
わたしの…こと…は
わたしの…こと…は
紗由理
はやく…わす…れ
陽菜
嫌だ…そんなことできないよ!!!
ずっと一緒にいられるって思ってた
一緒にいられるなら、それだけでいいって思ってた
ずっと一緒にいることがこんなにも難しいことだなんて
思いもしなかった
陽菜
うっ…うっ
看護師
先生!桜田さんの容態が!
医師
っ…病室に向かう
ガラガラッ
陽菜
!?
陽菜
え、ちょっとどうし
医師
桜田さんの容態が悪化しています…
紗由理
はぁ…はぁ…
紗由理
っ…
紗由理
ひ…な
陽菜
あ…な、な、何?
紗由理
い…ままで…照れ…て…言え…なくて…ごめん
紗由理
大…好き
苦しそうに息をしながら
照れ屋な彼女が精一杯に言った言葉
それが恋愛感情じゃないと分かっていても
友達としてだと分かっていても
今、伝えたい
陽菜
陽菜
…私もゆり姉のことがー