na.
窓から差し込む光で目が覚めた。
まだぼんやりとする頭を覚まそうと机に突っ伏している体を起こす。
na.
またやってしまった。
昨日は作業をしてる途中に寝てしまったらしい。
ちゃんと寝る準備をしてからベッドで寝ようと思ってたのに…。
na.
時計を見ようと立ち上がったら肩から何かが落ちた。
ベッドのブランケットが床に落ちている。
誰かが乗せてくれたんだろうな。
机の上を見ると一番見慣れた可愛らしい次男の丸文字で
『お疲れ様』
と書いてある紙が置いてあった。
微笑ましい気持ちになりながら視線を上げ、壁にかけてあった時計を見た。
『6時』
まだ時間はある。
弟たちを起こさないように静かに部屋を出てリビングへ行き、キッチンに入った。
よし、朝ご飯は何にしよう?
無難に和食にしようと思い、冷蔵庫から味噌と出汁の素、豆腐を取り出した。
素の入った沸騰した湯に味噌を溶かして切った豆腐を入れる。
最後に乾燥ワカメをパラパラと入れて混ぜた。
火が弱火になっていることを確認してもう一つの鍋に水を入れ、切ったほうれん草を入れる。
火をつけて鮮やかな紫、赤、オレンジ、黄色のお弁当箱を取り出す。
炊飯器を開けてほかほかの米を全てのお弁当箱に半分詰める。
冷蔵庫から昨日の晩ご飯の残りの煮物、冷凍庫からは唐揚げを取り出して唐揚げは解凍し、弁当箱の中に仕切りを使いながら器用に詰めた。
弁当箱の蓋を閉めて、今度は茶碗を6人分取り出す。
米を茶碗に盛ってお盆に乗せてダイニングに運ぶ。
先ほど茹でたほうれん草のお湯を切って水で冷まし、6等分にして器に少しずつ入れる。
ガチャ
ri.
na.
眠そうに目を擦りながら一つ下の弟がリビングに入ってきた。
たった一個差なのに身長は20㎝も違う。
ri.
そう言いながらワタワタとキッチンに入ってきた。
na.
そう言って弟の頭を撫でる。
ri.
まるで子犬のように俺の手に吸い付く弟はやっぱり変わってないところもあるんだな、と安心する。
ri.
そう言いながらお椀を取り出す。
na.
6等分したほうれん草に麺汁を少し垂らしてダイニングに持って行く。
後ろから莉犬くんも味噌汁を運んでくる。
ri.
na.
ri.
na.
そう言って弟がリビングを出て行こうとするとドアが開いた。
je.
ro.
そう言って元気なジェルくんとは対照的に眠そうにする末っ子のるぅとくんが入ってきた。
na.
そう言って2人の頭を撫でた。
ri.
ro.
je.
na.
je.ro.
笑い声をあとに俺は階段を上がった。
ガチャ
ri.
そう言いながら少し肩を揺らした。
sa.
まだ寝ぼけているようだ。
ri.
sa.
そう言うなりダッシュで起き上がって部屋を飛び出した。
まったくいつもこうなんだからw
そう思いながらベッドの上の布団を整えて部屋を出て隣の部屋に入る。
ガチャ
ri.
肩を軽く揺さぶりながら言う。
co.
そう言ってむくむくと起き上がる。
ri.
co.
元気な返事をした弟の手を引き、リビングへ行く。
co.
co.ri.以外
na.
全員
sa.
je.
ro.
ri.
co.
na.
やっぱ楽しいな、この6人だと。
『あの生活』にはもう戻りたくない。
次回に続く…
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