人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
肩を落として男の子は去っていった
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
それから数日間
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
また男の子は寂しげに去っていった
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
岩場に上がって少しだけ姿を見せると、すぐ海に飛び込んだ
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
男の子ははしゃいだ様子で戻って行った
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
そう男の子はいつものように帰って行った
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
男の子のは名案だと言わんばかりに
つたない足取りで少し浜辺を離れた岩場に向かい始めた
人魚の女の子
男の子は怖々と海に入って
意外にスイスイと岩場に向かって泳いだ
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
男の子は岩場に順調に近づいて行く
人間の男の子
人魚の女の子
突然男の子の泳ぎが止まった
何やらもがいている
慌てて海に潜って何事か確認すると
男の子足に浮いていた海藻が絡まっている
上手いこと取れないようで男の子は必死にもがいている
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
いくらニンゲンと言えど見殺しにするのは気分が悪かった
男の子とは比にならない速さの泳ぎで近づくと
足に絡まった海藻を取って男の子を岩場まで引っ張った
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
男の子を岩場に乗せるとさっさと去ろうとする
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
結局その後
男の子が満足するまで歌に付き合った
最終的に男の子の声がガラガラになるまで歌った
男の子は少し寂しげに、しかし心底嬉しそうに帰って行った
人魚の女の子
人魚の女の子
それはそれで少し寂しい気がしたが、
知らないふりをした
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
男の子のはおずおずと浜辺に立って海をキョロキョロと見渡している
男の子は叫ぼうとする素振りを見せるもずっと咳き込んでいる
この前歌ってまだ喉が治ってないのだろう
人間の男の子
ようやく掠れた声を上げた
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
男の子は布にくるんであったおもちゃの指輪をとりだす
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
仕方なく男の子の近くまで泳ぐ
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
指輪を差し出されて渋々手に取る
ずっと握ってたらしく、指輪は変に温かかった
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
嬉しそうに駆けて行く男の子の後ろ姿を見ながらため息をつく
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
あれから男の子は毎日欠かさず会いに来た
たまに給食のあまりらしいぱんという食べ物を持ってきたが
私はいつも断っていた
男の子が持ってくる不思議なおもちゃはどれも魅力的だったけど
たまに綺麗な小石を持ってくるので
私も真珠を渡すととても驚いていた
私がニンゲンと会っていると周りは嫌な目を向けてくる
友達や姉さんは止めても来たけど、あの子は危険な子には見えないし
それにいざとなれば私の方が泳ぎが早い
何も危険はないはずだ
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
どうせ大した案じゃないだろうけど、
それでも私は楽しみだった
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
しかし流石に思いとどまった
陸は危険すぎる
万が一にスイソーから出てしまったら水なんてない陸では
私は生きられない
人魚の女の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人魚の女の子
人間の男の子
男の子の満面の笑みを見ると、まあ良いかと思えた
スイソーに上手いこと入る
体を曲げないときついけど、少しなら平気だろう
ガラガラと荷台というものに乗せられて運ばれていく
陸は怖かったが、男の子と暮らせる方が楽しみだった
最近家族や友達とは仲良くないし
だってあんなに男の子と遊ぶのを止めるんだもの
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
建物とやらがたくさんあるところを少し歩くと
男の子は1度立ち止まって周りを見渡した
そして奥の人影に手を振るとこちらを見た
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
人魚の女の子
男の子は私の入った水槽から離れて人影に話しかけに行く
大きさ的に大人のようだ
大人はニンゲンの中で1番怖いって言うけど
あの子の知り合いなら平気よね
男の子は言った通りすぐ戻ってきた
何やらスイソーに貼ると私を大人のとこまで運んだ
知り合いの大人
人間の男の子
建物の奥に大人が消えて行った
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人間の男の子
人魚の女の子
そう立ち去ろうとする男の子を見送ろうとしたが
一つ聞いておきたい事があったので声をかけた
人魚の女の子
人間の男の子
人魚の女の子
指をさして問うと男の子は「ああ」とあの笑みを浮かべて言った
人間の男の子
コメント
5件
コメント失礼します🚶 鬼怒川美葵さん主催の「ビブリオテラー」という企画に、きのこさんの「幸せになれる飴」「フィッシング詐欺」を紹介したいです。よろしければ、きのこさんのアカウントも紹介したいのですが、よろしいでしょうか?返信待ってます!
怖い…
コメントありがとうございます! 魚を釣る釣り針を男の子、釣られる魚を女の子と表現しただけで、魚からしたら釣りは詐欺みたいなものかもしれませんね(´ω`)