私は小学3年生
新学期が始まってしばらくして、
新しいクラスにも馴れてきたある日
──君に特別な恋をしたんだ──
優芽
華恋から聞いたのは、こんな噂
華恋
華恋
華恋
華恋
華恋
顔の前で両手を擦り合わせる華恋
華恋がねだるときによくする仕草
………こういう時の華恋、断れない…
はぁ、なんで私って断れないんだろ。
なんだか押し付けられてる気がする。
優芽
優芽
あんまり乗り気じゃなかったけどね。
断って嫌われたら、もっと嫌だから。
華恋
ぎゅっ、と華恋が抱きついてくる
それと同時に、3限目を知らせるチャイムが鳴った
放課後
華恋
華恋が森の入り口で手を振る
夏始めの強い日差しで輝いて見えた
優芽
私達は森のなかに入っていった
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
華恋
優芽
汗もひいて、過ごしやすい
流れるように、森を探索できた
華恋
優芽
華恋が指差したその先には──
──分かれ道
華恋
華恋
可能性は、二分の一
優芽
こういう場合、どうすれば良いんだろう……?
右か左を選ぶだけなのに、
凄く難しい計算をしているような気持ちになる
計算……?いや、知らない漢字を読む、みたいな……?
ううん……?お化けと仲良くする、みたいな……?
華恋
華恋
華恋
目の前にヒラヒラするものが……
…と思ったら、華恋の手……
優芽
間抜けな声を出してしまった。
クスッと華恋が笑った
………もー…笑わないでよー……
私もクスッと笑うと、
華恋
と言った
優芽
優芽
私は右を指差して歩きだした
華恋
分かれ道で、華恋が手を振っていた
優芽
優芽
嘘でしょー?!?!
思わず叫んでしまった
スタスタと左の道を進んでいく華恋
その背中を、少しの間見ていた
一緒に行くんじゃないの…?
続く
コメント
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また明日笑
おやすみなさい😪
ともみんー!!おやすみ💤((作品作って疲れた