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私は小学3年生

新学期が始まってしばらくして、

新しいクラスにも馴れてきたある日

──君に特別な恋をしたんだ──

優芽

もう一つの太陽?!

華恋から聞いたのは、こんな噂

華恋

優芽!聞いてよ!

華恋

あの森の奥に、もう一つの太陽があるんだって!!

華恋

でも、見つけるのが難しくて……

華恋

だからお願い!

華恋

一緒に探してくれない?

顔の前で両手を擦り合わせる華恋

華恋がねだるときによくする仕草

………こういう時の華恋、断れない…

はぁ、なんで私って断れないんだろ。

なんだか押し付けられてる気がする。

優芽

優芽

良いよ。

あんまり乗り気じゃなかったけどね。

断って嫌われたら、もっと嫌だから。

華恋

ありがとー!!優芽大好きー!!

ぎゅっ、と華恋が抱きついてくる

それと同時に、3限目を知らせるチャイムが鳴った

放課後

華恋

こっちこっちー!

華恋が森の入り口で手を振る

夏始めの強い日差しで輝いて見えた

優芽

はいはーい……

私達は森のなかに入っていった

・  ・   ・    ・     ・      ・       ・

華恋

涼しいね、森の中!

優芽

うん、夏の日差しが嘘みたい。

汗もひいて、過ごしやすい

流れるように、森を探索できた

華恋

………あ。

優芽

え?

華恋が指差したその先には──

──分かれ道

華恋

華恋

どっち行く?

可能性は、二分の一

優芽

…うーん……

こういう場合、どうすれば良いんだろう……?

右か左を選ぶだけなのに、

凄く難しい計算をしているような気持ちになる

計算……?いや、知らない漢字を読む、みたいな……?

ううん……?お化けと仲良くする、みたいな……?

華恋

華恋

おー………、……ーーい…

華恋

おーい!おーい!

目の前にヒラヒラするものが……

…と思ったら、華恋の手……

優芽

んぁ?

間抜けな声を出してしまった。

クスッと華恋が笑った

………もー…笑わないでよー……

私もクスッと笑うと、

華恋

ほら、どっち行く?

と言った

優芽

優芽

よし、右!

私は右を指差して歩きだした

華恋

うん、じゃあ、またここの分かれ道でー!

分かれ道で、華恋が手を振っていた

優芽

……え?!

優芽

ええええええええ?!?!

嘘でしょー?!?!

思わず叫んでしまった

スタスタと左の道を進んでいく華恋

その背中を、少しの間見ていた

一緒に行くんじゃないの…?

続く

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