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転園・転校の繰り返し
もう、中学校を卒業できる
そう思っていた半ば、
何回目かも分からないような、 転園・転校が決まった。
ないこ
何度、経験しても慣れない友達との別れ
何度、経験しても慣れない環境の変化
泣くことしか出来ない自分に嫌気がさす
元はと言えば父親のせいで...っ
不登校だった俺が、 学校に行き始めた瞬間これだ。
ないこ
2度目の親の離婚、
あの時は物心ついた時ぐらいの話だ
なんとも思わなかった
考えられなかったのかもしれない。
離婚しても元父親と会う機会は、 年に数回あった
姉が元父親のところに行った。
そのため母親は俺に会うことを許可してくれた。
1週間ぐらいのお泊まり、
定期的にある姉と父親との交流。
それが終わると同時にこぼれ落ちる涙、
幼き脳でも、一時会えないことは分かっているようだった。
ないこ
よく過去のことを思い出すと涙がでる
辛かったため泣いているのか、
悲しかったため泣いているのか、
自分のことなのに、 俺にはよく分からなかった。
時間が経てば経つほど、
辛いことが増えていく。
必然的であることはわかっていても、辛いものだ。
幸せと不幸は交互にくる、
その言葉を信じていた。
でも、明らかに不幸の方が大きい。
ないこ
中学2年生だった時のある日
俺だけ違うメニューを食べるようになった。
自分でご飯を用意して、食べて、
約半年ぐらい母親の手料理を食べることは無かった。
中学3年生に上がってからよく聞こえる『音』
扉を激しく閉める『音』
父親が流しているうるさいYouTubeの『音』
父親の怒鳴る『音』
父親が、叫ぶ『音』
父親が物に当たる『音』
限界だった。
ないこ
そんな音に無意識に涙を流す。
泣き虫なくせに
自分を強く見せようとする哀れな人、
そんな俺が大嫌い。
ないこ
終業式の終わったあと、
俺の声だけが教室に聞こえる。
所詮、お別れの挨拶だ。
ないこ
本心にも聞こえるし、
綺麗事にも聞こえるこの言葉。
もう会えない。
頭では分かっているのに俺は酷く冷静だった。
何度も体験しているのに、 実感が湧かなかった。
ないこ
部屋に籠ってひとりで泣く、
そんな自分が惨めで、
ないこ
...『辛い』な_____