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この国には、古くからの決まりがあった。
「名前を呼ばれなかった子どもは、森の社に仕えなければならない」
僕
街の大人達
僕
街の大人達
僕
街の大人達
―森の社
僕
僕
僕
少年は閉じ切った部屋に風を流すことにした
僕
僕
僕
僕
掃除が終わると少年は縁側に座って外を眺めることに
僕
僕
僕
僕
それから少年は毎日、決まりを守っていく
ある日
僕
僕
僕
僕
僕
僕
少年は起き上がると部屋の壁をコンコンと叩くことに
僕
僕
僕
見ると壁の色が違う部分を見つける
僕
僕
僕
僕
僕
入っていた場所に、少しの輝きをみつける
僕
僕
僕
僕
出てきたのはわずかばかりの小銭
僕
街の隅にある市場
僕
僕
僕
古い本。使われなくなった本。
僕
僕
店主
僕
僕
少年は足早に社に帰ることに
僕
僕
本の隣に辞書を置き、読み進めていく
僕
僕
本には少年が知らないことが沢山書いてあった
僕
それから少年は社の勤めが終わると本を読むことに
季節が、年が、時間が過ぎていく
僕
僕
僕
僕
本を読み切った少年は眠りについてしまった。そしてー
僕
僕
乙女
僕
乙女
僕
乙女
僕
僕
乙女
僕
乙女
乙女
僕
乙女
僕
乙女
僕
乙女
僕
乙女
乙女
乙女
乙女
僕
僕
乙女
僕
乙女
僕
乙女
僕
乙女
乙女は少年が使っていた辞書を手に取る
乙女
僕
乙女
僕
乙女
乙女
僕
乙女
僕
乙女
僕
乙女はゆづきの手や足、背中に模様を書き込んでいく
乙女
乙女
乙女
僕
乙女
模様を書き終わると乙女はゆづきを外へ連れ出す。
乙女
僕
僕
乙女
乙女は少年の背中に手をかざす
乙女
僕
僕
僕
乙女
僕
乙女
乙女
僕
乙女
僕
僕
僕
乙女
僕
乙女を乗せた背中は天高く舞い上がる
僕
乙女
僕
僕
乙女
乙女
僕
乙女
乙女
僕
乙女
僕
乙女
乙女
僕
乙女
乙女
その日、乙女と唯月は街をあとにした。
その街にあった〝最後の輝き〟が飛び立ったことに
街の人々はまだ気づいていない。
けれど、いつの日かー
銀のツバサを持った、名の有る少年が
この街に帰ってくるとき
人々は初めて気が付くのかもしれない。
自分たちがなくしてしまったものに。
おしまい。