TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

青春旅行

一覧ページ

「青春旅行」のメインビジュアル

青春旅行

9 - 第9話 少女は謂う

♥

116

2025年10月13日

シェアするシェアする
報告する

「青春旅行」

注意(attention) atkr二次創作 学パロ、年齢操作、 ダーク要素あり 魔法系(ファンタジー)要素大

第1章第9話 少女は謂う

僕は今、とても気になっている事がある。

久しぶりに学校に来たおんりーの側にいる、可愛らしい顔立ちの女の子。

☃️

…ぇっと…おんりーっ…?

🍌

お兄ちゃん…?

☃️

いやっ…その女の子…

まさか…彼女?

いや、そんな事は絶対にないはずだ。

おんりーは、パーソナルスペースがしっかりとある。

心を許した人以外に、間合いを詰めさせない。

それは、幼い頃からそうだった。

これまで見た事がなかった少女が、簡単に弟に触れている。

最近できた彼女なら、せめても近くに居るくらいだ。

🍌

さんだーの事?

☃️

さんだー…?

🐼

さかいさんだーって言います‼︎

🍌

ドズルさんに紹介して貰ったの。

自分が知らないうちに、弟は彼女を作っていたなんて…

🍌

ねぇお兄ちゃん、変な妄想してるでしょ。

☃️

へっ?なんでわかるん⁉︎

🍌

顔に出てる。

🍌

言っておくけど、自分は彼女とか作らないから。

なんだ。

緊張が解けて、大きく息を吐いた。

☃️

よかったぁ…てっきり弟に先越されたかと…

🍌

まぁ…さんだーは能力者だから。

おんりーは、いつの間にか能力者とも関わる様になった。

僕としては、それが嬉しかった。

僕のせいで、話す人が限られてしまうのは勿体無い。

こうして、色々な人と仲良くしてほしいな。

🐼

いつもおんりーちゃんにお世話になってます‼︎

にこやかにぴょこぴょことお辞儀するさんだーさん。

☃️

女友達とか…できるんか…

🍌

…いや…まぁ……

濁した話し方が、少し引っかかる。

さんだーさんは、リボンの色と制服からして中等部の一年だ。

🦍

そこの3人、楽しそうだね〜

おんりーの背後からドズルさんが顔を出す。

いつもこの人は凄く絶妙なタイミングで現れる。

まあ、それが面白かった。

🍌

…紹介、ありがとうございます

🦍

気にしないでよ。

🦍

成績優秀な能力者のさんだーとなら仲良くやってけそうだな、って思ってさ。

そして、ドズルさんは小さく咳払いをした。

🦍

今日の放課後、高等部棟一階の空き教室に来てね。

そう言うと、貴方はまた歩いて行ってしまった。

その場に集められたのは、僕を含めて11人だった。

🦍

この11人に集まって貰ったのには、理由があるんだ。

ドズルさんが話し始めた時、おんりーが席を立った。

🍌

待ってください、ドズルさん。

おんりーは笑った。

🍌

11人じゃなくて、12人ですよ?

その場が静まり返った。

僕は何回も数え直したが、やはり11人しかいないはずだ。

おんりーは教室内を歩き、一番後ろの空いている席の椅子を出し、手を何もないところに指した。

🍌

そこの…名前は知らないけど、姿を消している貴方もどうぞ。

そう言うと、ルザク君と明るい緑色の髪の毛の男の子が声をあげて笑った。

💧🌙

んふふっ、さすがおんりーちゃんっ

🍚

いやぁ、勘付かれるもんだねぇ…

突如として、おんりーが指し示した先に赤髪の男の子が現れた。

🤡

意外とバレるものですね…

吃驚した様子の男の子。

🍌

後ろから静観しないでくださいよ、怖いです。

相変わらずおんりーは初対面の人には冷たい。 でも、昔は話そうともしなかったんだから、最近は少し優しいかもしれない。

🤡

この学園の元生徒である、雨栗と申します。

🍚

俺は米将軍っす、よろしくお願いします‼︎

ドズルさんは微笑んだ。

🍆

で?なんでこんなに能力者を集めたんすか?

椅子の背もたれにもたれ、お菓子を食べているぼんさん。

☃️

確かに、なんでですか?

🦍

…そうだね、それは…

🦍

「季節を取り戻す」話。

ぼんさんの肩がビクッと震えた。

🦍

20人の能力者が集結すれば、世界は救われる。

💧🌙

代償と共に、ですよね?

このメンバーは思考を読んだり、能力を感知したりできる人が多い。

その為にテンポよく進んでいく話に、僕は理解が追いつかない。

🦍

新しく増えた、さんだーとこめしょーと、雨栗さんも居るから…

🦍

残りは8人だね。

ルザク君は、静かになった。

多分、考えを読もうとしているんだ。

🐈

あの…

まろくんが、おずおずと立ち上がった。

🐈

僕、まだ能力がわからないけど…大丈夫なんですか?

🐷

…まろくんの能力は、多分じきにわかるし、使えるようになるはずだろ。

🐯

うおっ、急におおはらが喋るから驚いたわ…

🐷

なんだとぉ⁉︎

12人もいると騒がしいな。

まぁ、この騒がしさが楽しいのかな。

🦍

…さんだー?

🐼

は〜いっ‼︎

とても明るい声。

これまで無言だったのに、急に大声で返事をするから驚いた。

🦍

…いや、ごめん。なんでもないよ。

その後は、今後の計画について話し合った。

窓一面に広がる空は、真っ赤な夕焼けだった。

🐼

あーっ…疲れたぁ…

さんだーの紺のブレザーが、夕陽に照らされる。

🐼

ねぇ、おんりーちゃん。

🐼

いつか、話そうと思ってた事があるんだ。

🍌

うん。

さんだーは、黙って俯いた。 僕はもうわかっていた。

🍌

本当は…

🍌

人間じゃない。
そうでしょう?

目を見開いた。

🐼

よくわかったね、流石。

🍌

そんなの、
初めからわかってた。

🍌

この子は偽りの姿を持っているんだな、
ってわかっちゃった。

人気のない、静かな街。

君は、手を差し出した。

冷たくて、白い綺麗な手。

🐼

…能力解除

現れたのは、パンダと人間のハーフのような、子供の姿だった。

能力「変幻自在」は、姿を自由自在に操れるもの。

🐼

これが、さんだーの本当の姿。

ニヤリと笑う姿は、幼い子供が悪戯を企んでいるようだった。

🍆

あー、帰りたくねぇなぁ…

無機質なコンクリートの床に、ゴロンと寝そべる。

ひんやりとした感覚を背中に感じる。

🦍

昔はぼんさんも真面目だったのにね〜〜

🍆

ドズルさんだって、俺とおんなじ事してるくせに。

そう言って顔を見合わせ、笑った。

俺達の、独特な距離感。

これが心地よかった。

🦍

この学園はほんと、色々な人が居ますね。

🍆

ドズルさんだって、色々な人の1人だよ。

🍆

8年関わってるけど、わからないことばっかり。

🍆

高校からの募集はしていないこの学園に、どうやって高一から入ってきたの?

季節はないけれど、暦上での春の季節になれば、少しだけ気温は上がる。

空も変わっていく。

ただ、視覚的によくわかる季節の変化は、全て消えた。

少しずつ、春へ向けて暖かくなっているのは感じた。

🦍

…全部全部、僕の"計画"だからだよ。

🦍

僕は、自分の能力を使って、上手い事此処まで進めてきた。

🦍

この学園に、能力者がほぼ全員揃っている事もわかってる。

🍆

正しい事しかしない…
そうでしょう?

🦍

さあ?どうでしょうねぇ。

スマホの液晶画面には、18時と表示されていた。

🍆

そろそろバイト行かなきゃだわ。また明日ね〜

そうしてモヤモヤした気持ちを抱えたまま、屋上を後にした。

🦍

…正しい事ばっかり…か

能力者を集めるのは、正しい事ですか?

その事を、何度も何度も訊いたよ。

それでも、答えは今でも…

「いいえ」だった。

ねぇ、ぼんさん。僕は間違いだらけの人間だよ。

next→星の下で

作中の用語を簡単に解説するコーナー

「変幻自在」とは 自分がなりたいと思った姿に自由に変身できる能力。 さんだーは性別不詳、年齢不詳、パンダと人間の狭間の存在の為、能力を利用して生活している。

この作品はいかがでしたか?

116

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚