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「青春旅行」
注意(attention) atkr二次創作 学パロ、年齢操作、 ダーク要素あり 魔法系(ファンタジー)要素大
第1章第9話 少女は謂う
僕は今、とても気になっている事がある。
久しぶりに学校に来たおんりーの側にいる、可愛らしい顔立ちの女の子。
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まさか…彼女?
いや、そんな事は絶対にないはずだ。
おんりーは、パーソナルスペースがしっかりとある。
心を許した人以外に、間合いを詰めさせない。
それは、幼い頃からそうだった。
これまで見た事がなかった少女が、簡単に弟に触れている。
最近できた彼女なら、せめても近くに居るくらいだ。
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自分が知らないうちに、弟は彼女を作っていたなんて…
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なんだ。
緊張が解けて、大きく息を吐いた。
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おんりーは、いつの間にか能力者とも関わる様になった。
僕としては、それが嬉しかった。
僕のせいで、話す人が限られてしまうのは勿体無い。
こうして、色々な人と仲良くしてほしいな。
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にこやかにぴょこぴょことお辞儀するさんだーさん。
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濁した話し方が、少し引っかかる。
さんだーさんは、リボンの色と制服からして中等部の一年だ。
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おんりーの背後からドズルさんが顔を出す。
いつもこの人は凄く絶妙なタイミングで現れる。
まあ、それが面白かった。
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そして、ドズルさんは小さく咳払いをした。
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そう言うと、貴方はまた歩いて行ってしまった。
その場に集められたのは、僕を含めて11人だった。
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ドズルさんが話し始めた時、おんりーが席を立った。
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おんりーは笑った。
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その場が静まり返った。
僕は何回も数え直したが、やはり11人しかいないはずだ。
おんりーは教室内を歩き、一番後ろの空いている席の椅子を出し、手を何もないところに指した。
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そう言うと、ルザク君と明るい緑色の髪の毛の男の子が声をあげて笑った。
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突如として、おんりーが指し示した先に赤髪の男の子が現れた。
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吃驚した様子の男の子。
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相変わらずおんりーは初対面の人には冷たい。 でも、昔は話そうともしなかったんだから、最近は少し優しいかもしれない。
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ドズルさんは微笑んだ。
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椅子の背もたれにもたれ、お菓子を食べているぼんさん。
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ぼんさんの肩がビクッと震えた。
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このメンバーは思考を読んだり、能力を感知したりできる人が多い。
その為にテンポよく進んでいく話に、僕は理解が追いつかない。
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ルザク君は、静かになった。
多分、考えを読もうとしているんだ。
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まろくんが、おずおずと立ち上がった。
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12人もいると騒がしいな。
まぁ、この騒がしさが楽しいのかな。
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とても明るい声。
これまで無言だったのに、急に大声で返事をするから驚いた。
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その後は、今後の計画について話し合った。
窓一面に広がる空は、真っ赤な夕焼けだった。
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さんだーの紺のブレザーが、夕陽に照らされる。
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さんだーは、黙って俯いた。 僕はもうわかっていた。
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目を見開いた。
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人気のない、静かな街。
君は、手を差し出した。
冷たくて、白い綺麗な手。
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現れたのは、パンダと人間のハーフのような、子供の姿だった。
能力「変幻自在」は、姿を自由自在に操れるもの。
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ニヤリと笑う姿は、幼い子供が悪戯を企んでいるようだった。
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無機質なコンクリートの床に、ゴロンと寝そべる。
ひんやりとした感覚を背中に感じる。
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そう言って顔を見合わせ、笑った。
俺達の、独特な距離感。
これが心地よかった。
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季節はないけれど、暦上での春の季節になれば、少しだけ気温は上がる。
空も変わっていく。
ただ、視覚的によくわかる季節の変化は、全て消えた。
少しずつ、春へ向けて暖かくなっているのは感じた。
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スマホの液晶画面には、18時と表示されていた。
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そうしてモヤモヤした気持ちを抱えたまま、屋上を後にした。
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能力者を集めるのは、正しい事ですか?
その事を、何度も何度も訊いたよ。
それでも、答えは今でも…
「いいえ」だった。
ねぇ、ぼんさん。僕は間違いだらけの人間だよ。
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作中の用語を簡単に解説するコーナー
「変幻自在」とは 自分がなりたいと思った姿に自由に変身できる能力。 さんだーは性別不詳、年齢不詳、パンダと人間の狭間の存在の為、能力を利用して生活している。