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#暗め
語り部side
昼休み。 伊作は保健委員会の仕事を終え、校舎へ戻ろうとしていた。 ふと中庭を見る。 そこには○○ちゃんの姿が。 楽しそうに誰かと話している。
善法寺 伊作
二人は笑いながらなにか話している。 その様子を見た瞬間。 何故か足が止まった。
善法寺 伊作
別におかしなことではない。 ○○ちゃんには友達がいる。 同学年の仲間と話すのも当然だ。 それなのに。 何故か胸の奥が少しだけ落ち着かなかった。
食満 留三郎
善法寺 伊作
食満 留三郎
留三郎は伊作の視線の先を見る。 そしてすぐに状況を理解する。
食満 留三郎
善法寺 伊作
食満 留三郎
善法寺 伊作
食満 留三郎
善法寺 伊作
即答したものの、留三郎は信じていない様子だ。 伊作は困ったように笑った。 自分でもよく分からないのだ。 なぜ気になったのか。
その頃。 ○○ちゃんもまた友達と話していた。 しかし視線は時々別の方向へ向いていた。 校庭の隅。 そこには伊作の姿が。 六年生の生徒と話している。 二人とも笑顔だった。 その光景を見た瞬間。 胸の奥が少しだけもやもやした。
気になってしまう。 伊作先輩は優しい。 誰にでも優しい。 だから、他の生徒と話していても不思議ではない。 そうわかっているのに。
放課後。 ○○ちゃんは乱太郎たちと話していた。
しんベヱ
○○
きり丸
乱太郎
○○
○○
そう言った時。 向こうから伊作が歩いてくる。
善法寺 伊作
優しい笑顔。 それだけでも胸がどきっとする。
乱太郎
善法寺 伊作
乱太郎
すると、いきなりしんベヱが不思議そうに言った。
しんベヱ
一瞬、空気が止まる。
○○
乱太郎ときり丸も慌ててしんベヱの口を塞ぐ。
しんベヱ
伊作はきょとんとしていたが、やがて小さく笑った。
善法寺 伊作
○○
○○ちゃんは慌てて否定する。 顔が熱い。 恥ずかしくて仕方ない。 伊作はそんな○○ちゃんを見て、どこか楽しそうに微笑んだ。
その日の夜。 ○○ちゃんは布団の中で天井を見つめていた。 昼間のことを思い出す。 伊作先輩を見たら元気になった。 しんベヱはそう言った。 否定したけれど。 本当は少しだけ当たっている気がする。 伊作先輩が笑うと嬉しい。 褒められるともっと嬉しい。 他の人と仲良くしていると、少し寂しい。 どうしてだろう。 胸に手を当てる。 鼓動が少しだけ速かった。
一方その頃。 伊作もまた留三郎から言われた言葉を思い出していた。 ーー嫉妬か? まさか。 そう思いながらも、○○ちゃんが友達と話していた姿が頭から離れない。 伊作は小さく息を吐いた。 そして二人ともまだ知らないーー。 その感情の名前が、「好き」に変わり始めていることをーー。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第17話、読ませていただきました。 お互いに「嫉妬」してるの、尊すぎます…! 伊作先輩が中庭で○○ちゃんを見て足を止めちゃうとことか、もう完全に恋する男子の顔じゃないですか(笑)。留三郎にズバリ言われて慌てるのも可愛い。一方で○○ちゃんの方も、優しい伊作先輩が誰にでも笑顔を向けるからこそモヤモヤしちゃう気持ち、すごく共感できました。 しんベヱの無自覚な一言で空気が止まるシーン、めっちゃ好きです。一年生の観察力が怖い…笑 布団の中で天井見つめちゃう気持ち、分かります。 まだお互い「好き」って気づいてないの、もどかしくて愛おしいですね。次話も楽しみにしてます🌙