己は、何のために幸福を求める?
ただ生きる為
欲を満たす為
思い出に残す為
明日も、素敵だと思う為
なぜ人生に不幸が存在すると思う?
神の気まぐれ
そんなふうに仕組まれている
生きることを実感させる為
さぁ……分からない。
じゃあ、最後に問おう。
なぜお前は、幸福と不幸に 区別したがる?
第3章
はじまり、はじまり。
悪夜
っ……!
悪夜
ここは…………。
貴方の父親のせいで… 姉は…姉ちゃんは…!
悪夜
(そうか……俺、
真神に殺されて……。)
真神に殺されて……。)
悪夜
懺悔って、わけか。
久しぶりだね、悪夜。
悪夜
お前は……。
いや〜いいエンドだったよ。
君が救われない、
懺悔エンド♪
懺悔エンド♪
悪夜
何が目的だ。
悪夜
お前はずっと俺の体に
住み着いて、何がしたい?
住み着いて、何がしたい?
何が?うーん……
ただ僕は、君が不幸になっていく姿を見ていたいだけ。
ただ僕は、君が不幸になっていく姿を見ていたいだけ。
それ以上も、以下もない。
華鈴が死んだ時、
君は捨てられた。
君は捨てられた。
家族からも、世間からも、
そして──神からも。
そして──神からも。
そして結果、この有様だ。
君はこのまま一生、地獄を歩き続けることになる。
新しい悪魔──リンとして。
悪夜
リン……。
君の罪滅ぼしに
ぴったりの名前だ。
ぴったりの名前だ。
華鈴の、「リン」。
君には悪魔になって、
探して欲しいものがある。
探して欲しいものがある。
悪夜
何だよ。
人間の、「幸福と不幸」だ。
それまで君は、
現世に帰れない。
現世に帰れない。
悪夜
人間の……幸福と不幸?
……そう。
それをどちらも平等に経験した君なら、答えはすぐ見つかるはずさ。
それまで僕が、吸鬼悪夜として現世を彷徨っておく。
期待しているよ、
僕のオモチャ。
僕のオモチャ。
君なら絶対……分かるはずだ。
悪夜
おい待てよ!
悪夜
……幸福と、不幸……。
吸鬼 悪夜¿
……待っているよ。
吸鬼 悪夜¿
“幸福なる、不幸者”。