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学校で、みんなの前で、愁斗は俺に話しかけてくれている。 その事実だけで嬉しかった。
史記
愁斗
史記
そういうと、愁斗はニコニコ笑う。 俺もつられて笑う。
史記
愁斗
愁斗
史記
少しは誤魔化したり、色んな言い訳考えてアイツらから離れられるように試行錯誤するものだと思っていたから、驚いてしまった。
史記
愁斗
いや、多分、唐突すぎてみんな頭がついてきてないだけだと思うんだけど... 現に、アイツら皆ポカーンとした表情をしている。
史記
愁斗
愁斗って、アイツらからアホだの馬鹿だのイジられていたけど、実際本当にアホな一面もあるのかもしれない。 アホというか、天然? だからこそ、アイツらの仲に入っていけれたのかもな。 人の懐に入るのが上手いし、天性の人たらしだ。
そんな所も愛おしい。
全ての授業が終わり、帰宅の時間になった。
いつもは校門を出てから合流するが、今日はまだ机に突っ伏している愁斗の元へ向かう。
史記
額に手の跡をつけて、起き上がった愁斗。
なにこれ、可愛い。尊い。
愁斗
史記
愁斗
そう言って大きな欠伸をした。
史記
愁斗
この会話、彼氏彼女みたいだな。なんて思うと顔がにやけてしまった。 恋愛どころか、人にも興味なかったのに..... 人を好きになるって、こんなに楽しいんだ。 そもそも、人に興味がなかったのに、愁斗の事だけはずっと気になっていた。 昔の自分に似てるからというのはもちろんだけど、それだけ愁斗には人を惹きつける何かがあったのだろう。 なんせ、天性の人たらしだからな。 なんて考えていると
愁斗
史記
俺のリアクションに爆笑する愁斗。 そんな愁斗にクラスの連中の視線も集まる。
史記
愁斗
気づいてしまった。俺はイジられている。 愁斗のように、自分の居場所を必死で守るためにいじられキャラを演じていたあの頃のように。 でも、今は演じてなんかいない。 そのイジりですら心地よい。
史記
愁斗
慌てる愁斗に背を向け歩き出す。
ニヤけた顔はまだ治まらない。