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蓮
花奏
蓮
花奏
花奏
そこまで言うと涙がこぼれていた
蓮
蓮
花奏
花奏
泣きながらそういうあたしの口を、澤本君は手でふさいだ
その勢いで玄関の扉が閉まり、玄関の外で向き合うあたしたち
蓮
いつも無表情の澤本君もさすがに焦りを顔に浮かべていた
それでもお構いなしに澤本君を見上げる
花奏
花奏
蓮
蓮
澤本くんはあたしの言葉の先を紡ぐ
涙を流しながらもしっかりと澤本君を見ながらうなずいた
蓮
澤本君は手元の箱をみて、小さくそして低くいった
本当は違う。澤本君にあげるために、初めて手作りチョコを作った
なんだかんだ言い自分に言い訳をつけていたけど、澤本君に渡したいって心のどこかで思っていたから
甘いのが好きって先輩が言っていたからいろんなレシピを見て
探して、他のだれのためでもなく澤本君のためだけに作った
でも、あたしからもらっても困るだろうから
他の女の子たちからもらうのと同じくらい困らせちゃうと思ったから
それに澤本君は一途だから、欲しいと思ってるチョコしか嬉しくないだろうから
だから…
花奏
花奏
まっすぐ澤本君を見上げてうなずいた
ぐちゃぐちゃになった顔を頑張ってこわばらせて
澤本君はあたしの返事を聞くと伏せた目で微かにうなづいた
蓮
そういうとこちらを振り向きもせず家の中に入っていった
扉が閉まった瞬間あたりがこんなにも暗くなっていたのだということに気づかされた
次の日。バレンタインデー当日
今日がバレンタインだからか学校中がうきあしだってふわふわとしていた
沙友里は昨日作ったケーキをカバンに忍ばせて放課後が来るのを心待ちになっていた
沙友里
沙友里は事情をしらない
あたしはあいまいに笑って返事をしなかった
沙友里
沙友里
去年はそれでみんな靴箱に置いておいたんだとか
沙友里
沙友里
沙友里のウインクにもこたえることができなかった
どうやら澤本君は学校にチョコを持ってきていない様子だった
いつ渡すんだろう
一体どこで
沙友里
花奏
沙友里
花奏
先輩たちが別れた?
花奏
沙友里
先輩が別れたってことはこれで澤本君は…
朝陽
あたしの名前を呼ばれた気がして教室のドアを見てみると、相変わらずチャラ男オーラが半端なくにじみ出ている比嘉君がいた
朝陽
朝陽
沙友里
比嘉君に話しかけられて彼氏がいるはずの沙友里は目がはーとになりながら、そう答える
ていうかこのチャラ男に親友のことを二つ返事で了承するなって!
朝陽
朝陽
花奏
朝陽
抵抗するあたしの耳元で澤本君の名前を口にするこの人
ずるい澤本君のことだされたらいかないわけないじゃん
花奏
花奏
沙友里
そうして沙友里やクラスの比嘉君ファンたちに見られながらあたしたちはきょうしつをあとにした
ガラガラ
黙ってついていくといつもの空き教室にたどり着いた
朝陽
花奏
朝陽
比嘉君のばかにするような言い方に苛立ちを覚えながら話を聞く
蓮
蓮
花奏
だって澤本君が機嫌悪いなんてそんなわけないし、あるとしたらバレンタイン出女の子たちに呼び出されるのが嫌だからしか…
朝陽
花奏
花奏
朝陽
正直比嘉くんが言っていることのいみがいまいちわからずにフリーズするあたしにはお構いなしに話し続ける彼
朝陽
朝陽
花奏
朝陽
花奏
朝陽
朝陽
朝陽
花奏
朝陽
朝陽
いつもの笑顔とは打って変わって、悲しそうな表情をしている比嘉君
朝陽
朝陽
花奏
1人だけすべてをわかったような顔をしているけど
朝陽
朝陽
朝陽
朝陽
橋本先輩に振られてしまった澤本君はその現場をたまたま見てしまった、あたしにお弁当作りや、無理難題をあたしにやらせてきていた
最初はそれが嫌だったのにあたしも何かと澤本君に頼っていたりした
ていうことは、もしかして澤本君のちかくにいたのって…
朝陽
花奏
朝陽
花奏
朝陽
花奏
朝陽
朝陽
花奏
朝陽
朝陽
澤本君の様子がおかしいてもしかしたらまたあたしが余計なことしたから?
花奏
朝陽
花奏
朝陽
花奏
朝陽
朝陽
花奏
澤本君とずっと話せないのは嫌だ!
朝陽
花奏
お礼を言って教室を目指して走った
いつもは気にする髪なんてどうでもいいくらい
朝陽
朝陽
朝陽
朝陽
朝陽
こんなことを比嘉君が言っていたことを気づかないくらい