麗しの君に。大正イノセント・ストーリー
時は大正。
母の再婚先、資産家の西条家で暮らす月子は、連れ子扱いされ、虐げられていた。
頼りの母は胸の病を理由に、蔵に閉じ込められ、月子は、母の看病と屋敷の裏方の仕事に明け暮れている。
ある日、義理の姉にあたる、佐紀子の縁談が、月子の母の病を理由に、破談になりかける。
西条家の縁者達は、佐紀子の縁談を再度まとめるために、相手方から相談を受けていた男性、岩崎と月子を縁組させることに。
佐紀子の縁談も上手くいくと、無理矢理、話を進められるが、勘当された身の上で、月子との年の差20歳。と、相手の事を聞かされた月子は、お互い厄介者払いの縁談なのだと不安に陥る。しかし、逆らうことは許されず、月子は、岩崎の元へ嫁ぐことに……。
大正、訳あり年の差婚。その行く末は?