あの日の馬鹿みたいな飛行船
私は「紗良(さら)」。ここはガス臭い街、その頃私らはまだ草原の色も知らなかった。そんな中ずっとこんな牢獄みたいなとこから抜け出そうと言って馬鹿みたいな設計図を見せてきたのは大親友の「蘭(らん)」だ。何回夢見たのかも分からない。此処から出られるなんて夢のまた夢だった___
数年が経った。今ではすっかり大人になった。今日も響く銃声、命を何と言うのかもわからなくなる頃だ。あの頃のバカみたいな設計図、子供の頃の空想だったあの飛行船を、今作った。鳴り響くエラーランプ、煙、なのに、私は顔色一つ変えないまま飛行線で突っ込めてしまったが故