東京に上京してきた康二。
しかし、契約していたアパートにまさかの不備が発覚し、突然の「家なし」状態に――!
途方に暮れる康二はめめにLINEを送り…
「うち来る?」
さらりと差し伸べられた救いの手。
こうして急きょ、二人のルームシェア生活が始まった。
毎日一緒に過ごすうち、自然だったはずの距離感が、どこかぎこちなくなっていく。
笑ったり、ケンカしたり、隣で寝落ちしたり――。
ただの親友だと思っていたのに、ふとした瞬間に胸が高鳴る自分に気づき始める。
けれど「こんな気持ち、気のせいだ」と誤魔化してしまう二人。
誰より近いのに、誰より不器用な、じれったくて甘い未満な恋の物語。
「気づきたくない、でも――気づいてしまった。」