暗黒童話 恋

毒林檎な本物の罪人の裏話

「ねえ、少しきいていかない？このお話はね、月の優しい光と同じような価値があるのよ〜」
語り手キララ・ステラが囁く、罪人達の興味深い裏話をきける小さな物語。

須梨槃特物語

世界一の忘れん坊である弟子の物語

釈尊の弟子であり、多くの経典に登場する「須梨槃特（スリハンドク）」をモチーフにした物語。「世界一の忘れん坊」である須梨槃特であったが、彼は釈尊の言葉を信じ、決して努力を怠らなかった。どこまでも純粋な信心を貫き、努力を続ける人が、勝利と福運の人生を歩んでいけることをわかりやすく伝える。

優しい黒猫

夜は静かに降りてくる。
ひとり歩く黒猫の足音だけが
石畳に小さく響いていた。
その名は――ムゥ。
漆黒の毛並みは夜に溶け、星のようにきらめく瞳は、幾千もの旅の記憶を映していた。
ムゥは、ただの猫ではない。
人の願いをひとつだけ叶える、不思議な力を持って生まれ落ちた存在だった。
だが、力には代償があった。

赤ずきんは狼に恋した。

赤ずきん(攻め)×狼(受け)