真っ直ぐ澄んでいる君の瞳

心の残量1バイト

優しくて気が利く中学三年生琥珀、本当は無理をしすぎて心が壊れかけていた。それを気づかせてくれたのは同級生の灰宮瑠璃、そこから進む受験までの心の休息時間作り

汚れた顔の天使〜十一個目スピンオフ〜

ピアノの音は、祈りのように響いていた。
それが、誰かの心を救うものだと信じていた。

幼い理恵が、初めて鍵盤に触れたとき、
母・育代の人生もまた｢音｣に支配されていく。

才能、家族、そして金。
小さな部屋の中で交錯する「幸福」の形は、
やがて音を立てて崩れていく。

音楽は、誰を救い、誰を狂わせるのか。
そして、｢残響｣の先にあるものとは…


天使のように純粋で、
人間のように汚れた音の物語。

真っ直ぐ澄んでいる君の瞳

あの夏の日、君は突然消えた。

中学最後の夏の日、家族と喧嘩をして家を飛び出すが見知らぬ謎の森に迷い込んでしまう。
その森には古びた鳥居があった。
鳥居の向こうで出会ったのは不思議な少年・イトスギ。
話すうちに仲良くなったが、彼には隠された真実があって―。
忘れられない夏の出会いと、二度と戻らなぬ時間。
あの日、君と出会わなければ私は今どうなっていたのだろうか。
切なくも美しい夏の物語。