最後の願い〜貴方を求める飢えた私〜
「私を、私だけを、壊れるくらい愛して——」
児童養護施設「あかね園」で暮らす少女・朔良(さくら)。
そこには『恋愛禁止』『放課後の買い食い禁止』、そして外の世界との関わりを断ち切る『スマートフォン所持の禁止』という厳格な鉄の掟が存在していた。
彼女の胸の奥には、幼い頃から消えない「誰かに特別に愛されたい」という狂おしいほどの愛への「飢え」があった。
中学1年の冬、朔良は図書室で、一般家庭で育ちスマホを持つ男の子・蓮(れん)と出会う。
住む世界が違うはずの二人。
「高校に行っても、ずっと一緒にいよう」
交差する想い、届かない連絡、そしてすれ違う心——。
自由もスマホもない世界で生きる朔良の「飢え」と情念が暴走する中、二人の恋のゆくえは……?