焼かれた私が、あなたの幸せを燃やしつくすまで
幸せは、たった一晩で燃え尽きた。
夫と幼い息子、母と暮らし、ささやかな幸せを噛みしめていた桜井一花。
しかしある日、一花につきまとう謎の男が現れたことから、その日常は少しずつ狂い始める。
そして深夜、一花たちの家が炎に包まれた。
母は命を落とし、息子は意識不明の重体。
一花自身も、顔に重い火傷を負ってしまう。
なぜ、私たちだったのか。
あの男は、なぜ私を狙ったのか。
失ったものの大きさに打ちのめされながらも、一花は事件の真相を追い始める。
だがその先で待っていたのは、信じていた人たちの嘘と、夫の裏切り、そして自分の幸せを壊すために仕組まれた恐ろしい悪意だった。
顔も、母も、幸せだった日々も奪われた。
それでも、もう奪われるだけでは終わらない。
――私からすべてを奪ったのは、誰?
一人の妻の悲しみが、やがて復讐へと変わっていく。
すべてを焼かれた女の、復讐サスペンス。