人生ならぬ猫生全うした⋯はずが、王になりました。
とある東京のマンションにて、2つの生命がありました。
「お誕生日おめでとう!」
猫の誕生日を祝う18歳の少女、だが。祝った後のその夜、猫の体は氷のように冷え切っていた。
「覚悟はしていたのに、こんなに辛いなんて。」
もういっそ、この世界にあの子が居ないのなら。居る意味はない、そう考えた彼女は自殺を試みるが。世界はそれを許さなかった。
彼女がビルから飛び降りようとしたその瞬間、目の前に山門が現れる。その門をくぐると、そこは異世界だった。
この世界で生きて、誰かを救いたいと。そう思えた、だが。この世界では、彼女の大切にしていた子が姿形を変えて、存在していた。