俺たちのエスキース
高校三年生の宮田真子は、生まれつき心臓が弱かった。
その為、これまでに何度も入退院を繰り返していた。
身体に負担のかかる行動は制限されている為、
スポーツ等は厳禁で、日常生活にはかなり制限があった。
そんな真子は、幼い頃からの趣味である『絵を描く事』と『読書』を生きがいにしている。
高校卒業後は美大に進学したいと考えていた真子は、
受験に向けて準備を進めていた。
一方、クラス替えで真子と初めて同じクラスになった男子生徒がいた。
名前は長谷川拓。
拓は背が高くイケメンで、スポーツは万能、成績も優秀。
高校二年生にして異例の生徒会長を務めるなど、
とても目立つ存在で誰もが彼を知っていた。
拓はバスケ部に所属し、4月早々に行われた引退試合でも大活躍。
そんな拓に憧れる女子生徒はかなり多かった。
一見するとなんの接点もない二人が、
ある日言葉を交わすようになる。
小説はそんな甘酸っぱい二人の青春時代からスタートします。
※エスキース…本画を作る前の段階で、最初に抱いたイメージや着想をスケッチとして描きとめたもの。下書き。