いれいす 短編集 (ちょいBL要素あり)

暗くて寒い……

ここどこ…？

この声はいむくん？！

いむくんの腕を掴んだ。

暗闇の中で見たいむくんの目は…

冷ややかで僕のことをとても鬱陶しがっている目だった。

おかしい…こんなのいむくんじゃない…

いむくんが走っていってしまった。

なんで…?なんであんな態度なの？

僕なんか悪いことした？

もう半泣き状態。

なにか話し声が聞こえる。

2人とも楽しそうに会話をしている。

なんでこんな暗闇なのに笑っていられるの？

無視。無視してた。

りうちゃんもいふまろも……なんで？

急にポツンと僕の前に悠くんが現れた。

そうだないちゃん…ないちゃんならきっと…!

置いていかないで……

やだやだやだやだやだやだ

…夢？

最近毎日のようにこんな夢をみて目が覚める。

汗でびっしょびしょなんやけど。

今日まろんちで会議……行くか

ベットの鉄の部分に二の腕を思いっきりぶつけた。

こんなに痛いの久しぶり…

痛い…だけど今日会議…

ちゃんとしないと…だらしない人間って思われるのがヤダから。

夢みたいになったらヤダから。

…みんなに嫌われるのがヤダから。

夢のこともあって、少しみんなと会うのが怖かった。

夢の中の悠くんと重なってちょっとびっくりした…

……ぼーっとしてちゃダメだ、

みんなに嫌われる……

ーー会議終わり＼(^o^)／ｵﾜﾀーーー

早く帰りたかった。

俺はここにいてはいけないような気がしたから。

玄関に向かって歩き出した時だった。

ﾄﾞﾝｯ

思いっきりりうらと衝突した。

しかも痛い腕のところ…

あとから痛みが押し寄せてくる。

痛い、息が苦しい

そのまま俺は気を失った。

ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

またこの夢……

もう早く覚めてよ…

やっぱり、夢だとわかっていても辛いものは辛い。

邪魔だな

もう、みんなに僕の声は聞こえてなかった。

頭が回らない……

ぼーっとする…

病院……ないちゃん？

他のみんなは……?

嫌われた?

夢と同じになる…?

やだやだやだっ！！

その時寝ぼけていたのか、言いたかった言葉をないちゃんにぶつけていた。

急に腕に痛みが走った。

多分無理に動こうとしたから。

なんかないちゃんと看護士さんが話してる……

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