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パタン…

ky

はああぁぁ……

トイレの個室に入って早々 でかいため息をついた

俺は最低だ

まさかこんなところで 欲を沈めることになるなんて

ky

…いてぇ

ズボンを脱ぐ前から分かってはいたが これでもかというくらい反り立っている

あの言動に興奮したなんてバレたら 俺は多分もう一緒に居られなくなる

ky

(手っ取り早く終わらせるか…)

ky

(長居して怪しまれたくないし)

幸いにも この居酒屋の男子トイレには 異常なほどのトイレットペーパーが 補充してある

今の状況からすれば かなり有難いことだ

理由は簡単 アレが満タンになるくらい 自慰行為をしていなかったから

最近 どうもあいつのことばかり考えてしまい いざヤろうとしても手が止まる

恐らく自分のなかで 申し訳なさや情けなさが 勝っているのだろう

誰もがそうとは限らないが その人のことが大切だからこそ 一線を超えてはいけない

それに 自分が好きでもない人の オカズになってるなんて 少なからず良い気分にはならないだろう

ky

(偶然勃っただけ…偶然)

これは不可抗力だ そう考えるしかない

そう あいつのせいじゃない 生理現象だ

そう思えると よかったんだが

rt

「キヨくん!」

rt

「んふふ、ありがと!」

rt

「この料理、大好きなんだぁ!」

こんな時でも やっぱりアイツの顔がちらつく

ky

rt

「大好きなんだぁ!」

幸せそうに笑うアイツ

ky

(あぁ…)

そんな顔で俺を見るな

rt

「大好き!」

ky

(無理だ、こんなの)

耐えられるわけがない

ky

(ごめん…レトさん)

ky

(俺、我慢できない)

俺の手は もう迷うことなく下半身へと向かう

そして肉棒を握り ゆっくりと上下に動かす

ky

…ッふ……ッ

手を動かし続けると

次第に とろっとした液体が先から垂れてきた

それを使い ぐちゅぐちゅと激しく動かす

個室に響く卑猥な音にも 興奮してしまう

ky

ん……ッく…

これがもし… 愛する人と繋がった時だったら

ky

ぅ……レトさ…

気づけば俺は 愛する人の名を口に出していた

もし

もし愛する人が 俺ので気持ちよくなってたら

rt

『あ゙っ…♡そこ♡気持ちぃ♡』

もっと欲しがってくれたら

rt

『もう終わり…ッ?もっとって言ったら怒る…?♡』

大好きって 愛してるって 言ってくれたら

rt

『好き♡大好きッ♡愛、してるッ…〜〜〜ッ♡』

今まで我慢してきた欲が どんどん溢れてくる

ky

ッ…好き……

ky

ぁ……ッ…レト、さ…ッ愛してる…♡

これが現実になったら…

きっと俺は 正気を保てなくなる

もう止めることもできないだろう

こういう行為だって 毎日…いや毎時間したい

なんて俺は欲深い…

こんなの 一生現実にならないというのに

ky

(手止まんね…ッ)

腰が揺れる

もっと欲しい もっともっと

もうすぐ 果ててしまうことは分かっている

いつもみたいに直ぐに果てて 直ぐに後処理したら終わる

なのに まだ

この時間が 終わってほしくないと思っている

rt

『キヨくん!大好き!』

あぁ いっそのこと罰ゲームでもいいから これだけでも言ってくれないかな

ky

ぁ…ッレト、さ…!イ…ッ

身体が大きく跳ねる

ビュルルルと白く濁った液体が 肉棒から溢れて止まらない

欲が溢れて止まらない

その間 俺の煩悩も手も暫く止まらなかった

数分後 すべて射精(だ)し切り 荒い息を整える

これからどうしようかなんて 考えられないくらい 頭がぼんやりしている

…ついにやってしまった

ダメだと分かっていても 手が止まることは無かった

ky

(あいつのせい…いや)

ky

俺のせいか

認めざるを得ない この気持ち

なのに 堂々と向き合うことができない

伝えようとせず隠れてコソコソと 何かをしていること自体情けない

手っ取り早く伝えれば 返事を聞いて終われるはずなのに

どうしても その先のことを考えてしまう

拒絶されることがどうしようもなく怖い

それならいっそのこと……

ky

はぁ……

ky

(俺、何がしたいんだ)

伝えたいんだか 伝えたくないんだか…

ky

(…もう分かんねぇわ)

手にこびり付いた白濁色の液体を 俺は暫く呆然と見つめていた

ky

…ぁ

長い間 呆然と立ち尽くしていた

……To be continued?

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