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〜side kiyo〜
パタン…
ky
トイレの個室に入って早々、でかいため息をつく
俺は最低だ
まさか、こんなところで欲を沈めることになるなんて
ky
ズボンを脱ぐ前から分かってはいたが、これでもかというくらい、アレが反り立っている
あの言動に興奮したなんてバレたら、もう一緒に居ることは叶わないだろう
ky
ky
幸いにも、この居酒屋の男子トイレには、異常な程のトイレットペーパーが補充してある
今の状況からすれば、かなり有難いことだ
理由は簡単、アレが満タンになるくらい、自慰行為をしていなかったから
最近、どうもあいつのことばかり考えてしまい、いざヤろうとしても手が止まる
恐らく自分のなかで、申し訳なさや情けなさが勝っているのだろう
誰もがそうとは限らないが、その人のことが大切だからこそ、一線を超えてはいけないと俺は思っている
それに、自分が好きでもない人のオカズ…いや、ツマミになってるなんて、少なからず良い気分にはならないだろう
ky
これは「不可抗力」だ、そう考えるしかない
そう、あいつのせいじゃない…これは生理現象だ
そう思えると、よかったのだが
rt
rt
rt
こんな時でも、やっぱりアイツの顔がちらつく
ky
rt
幸せそうに笑う彼
ky
そんな顔をしないでくれ
rt
ky
耐えられるわけがない
ky
ky
俺の手は迷うことなく下半身へと向かっていった
そして熱く硬い肉棒を握り、ゆっくりと上下に動かす
ky
手を動かし続けると
次第にとろっとした液体が、先から垂れてきた
それを使い、ぐちゅぐちゅと激しく動かす
個室に響く卑猥な音にも興奮してしまう
ky
これがもし…愛する人と繋がった時だったなら
ky
気づけば俺は、愛する人の名を口に出していた
もし
もし愛する人が、俺の下で気持ちよくなってたら
rt
もっと欲しがってくれたら
rt
大好きって、愛してるって、言ってくれたら
rt
ゾクゾクとした感覚が背中を這う
今まで我慢してきた欲が、どんどん溢れてくる
ky
止められない
ky
もしこれが現実になったら…
きっと俺は、正気を保てなくなるだろう
正直そういう行為だって、毎日…いや、ずっとしていたい
ぐちゃぐちゃに犯してしまいたい
…なんて俺は欲深い
こんなの、一生現実にならないというのに
ky
腰が揺れる
もっと欲しい。もっと、もっと
ky
もうすぐ果ててしまうことは分かっている
いつもみたいに直ぐに果てて、直ぐに後処理して何事もなかったかのように終わらせる
なのに
まだ、この時間が終わってほしくないと思っている
欲が溢れて、止まらない
rt
あぁ、いっそのこと罰ゲームでもいいから、これだけでも言ってくれないだろうか
ky
身体が大きく跳ねる
ビュルルルと白く濁った液体が、肉棒から溢れて止まらない
その間、俺の煩悩も手も暫く止まらなかった
数分後、すべて射精し切り、荒い息を整える
これからどうしようかなんて考えられないくらい、頭がぼんやりしている
…ついにやってしまった
ダメだと分かっていても、動かす手を止められなかった
ky
ky
認めざるを得ない、この気持ち
なのに、堂々と向き合うことができない
伝えようとせず、隠れてコソコソとしていること自体情けない
手っ取り早く伝えて、返事を聞けば終われるはずなのに
どうしても、その先のことを考えてしまう
拒絶されることが、どうしようもなく怖い
それならいっそのこと……
ky
ky
伝えたいんだか、伝えたくないんだか…
ky
手にこびり付いた白濁色の液体を、俺は暫く呆然と見つめていた
ky
長い間、呆然と立ち尽くしていた
……To be continued?