主。
主。
主。
主。
逃げるなと俺に言った“最高の友達”は、衝撃的な言葉を放つ
オレ、お前のこと好きだよ。
At
その言葉を聞いて荒れ狂う自分の心を落ち着けようと試みていると、 Mzは俺の手をぎゅっと握って続ける
Mz
At
Mzは、はちみつ色の瞳をドロリと溶かして 俺の全てを絡め取ろうとするような、恋心が全部あふれているような、 そんな甘い表情を浮かべた
Mz
At
Mz
Mz
Mz
Mz
Mz
Mz
Mz
そこまでいうとMzは、先ほどまで甘いものであふれていた笑顔を 悲しげにくもらせて俺にとって信じがたい事実を告げた
Mz
At
Mz
Mz
At
Mz
Mz
Mz
Mz
Mz
Mz
Mz
Mz
At
Mz
Mz
Mz
そういって泣きそうな顔でこちらを見るMzの姿を目にして、 俺の心に一番大きく浮かんだ言葉は一つしかなかった
At
Mz
At
At
Mz
At
Mz
At
At
At
At
At
At
Mz
At
At
Mz
俺がうなずくと、Mzは先ほどまでの不安げな表情は何処へやら、 今まで見たことないくらい甘い、 触れたら火傷してしまうほどに熱いチョコレートを 更に煮詰めたような笑みを浮かべる
Mz
At
Mz
Mz
Mz
Mz
Mzはそう言いながら欲しいおもちゃをねだる子供のような 表情を浮かべるが、その目の奥にはとても子供だなんて言えないような 黒いものがちらちらと垣間見えている
本来なら少し引くであろうその執着を嬉しいと思うほどに、 俺も異常だった
At
俺は今までMzに嫌われまいと隠していた執着を少しちらつかせながら、 Mzの綺麗な瞳をじっと見つめた
At
At
Mz
At
At
At
At
At
At
At
At
Mzは執着と狂愛に染まっているであろう俺の瞳を しばらくじっと見つめて、うっとりとした表情で微笑んだ
Mz
At
俺はこの世で一番かわいくて綺麗で大好きな“最高の友達”を 抱き寄せて、その耳元で囁く
At
At
俺の言葉を聞いたMzはそれはそれは嬉しそうに微笑んで、 俺にすり、とすり寄りながらその狂愛を受け入れてくれた
Mz
At
Mz
At
At
At
Mz
Mzは、俺の謝罪に幸せそうに瞳をとろけさせながらこう返してきた
Mz
At
At
At
Mz
Mz
Mz
At
Mz
At
At
Mz
At
Mz
楽しそうに、幸せそうに笑うMzを眺めながら、 俺はもう少し強く“最高の友達”で“最愛の恋人”であるMzを抱きしめた
At
Mz
俺はあの日、初恋が叶いませんでした。
オレはあの日、何よりも初恋に苦しめられました。
その時は、初恋が叶わなかったのが 苦しくて苦しくて壊れてしまいそうだったけど
その時は、初恋の彼が自分を見てくれないのが 辛くて辛くて仕方がなかったけど
俺の“最高の友達”が、手を差し伸べてくれました。
オレは“最高の友達”として、彼のそばに居続けることにしました。
そうしたら、どんどん彼に夢中になって、 誰よりも大好きな人、が初恋のあの子から“最高の友達”である彼に 変わってしまいました。
そうしたら、関われば関わるほど彼が魅力的に見えて、 そばに居られればそれでいい、が自分を見て欲しい、に 変わってしまいました。
俺は彼に異常に執着しすぎてしまっている自分が怖くて 自分の想いからも彼からも逃げたけど
オレは最低でずるいことをしている自分が彼に 嫌われてしまいそうで怖かったけど
彼は、そんな自分でも受け入れてくれました。
これから、もっともっと彼のことが好きになってしまいそうだ。
これから、もっともっとオレのことを好きになって欲しい。
もうきっと、手放してあげられない。
もうきっと、オレ以外に恋する彼には耐えられない。
だから、いつまでもそばにいて。
何かの終わりは、何かの始まり。
初恋は、叶わないとは限らない。
今回の件で、それがよくわかりました。
At
Mz
最上級の、感謝と愛を。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
コメント
3件
コメ失礼します! 前作から主様の書き方が大好きで、しかも今回は僕の推しカプ話だったので最高でした! 次作も楽しみにしてます! 勝手ながらフォローさせて頂きました!