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雨は、まだ止みそうになかった。
図書館の窓には、
細い雨粒がいくつも流れている。
橘遥樹は窓際に立ったまま、
外の景色を眺めていた。
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月は机の近くで本を整えながら答える。
雨嶺桜月 アマミネサツキ
遥樹は少し笑った。
橘遥樹 タチバナハルキ
雨嶺桜月 アマミネサツキ
短い会話の後、
また静かな時間が流れる。
この図書館は、沈黙が似合う場所だった。
本の匂い。
雨の音。
ゆっくり流れる時間。
遥樹は本棚を見上げる。
橘遥樹 タチバナハルキ
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月は少し考えてから言った。
雨嶺桜月 アマミネサツキ
雨嶺桜月 アマミネサツキ
遥樹は目を丸くする。
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月は頷く。
雨嶺桜月 アマミネサツキ
雨嶺桜月 アマミネサツキ
遥樹は本の背表紙を指でなぞった。
橘遥樹 タチバナハルキ
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月はその言葉を静かに聞いていた。
すると遥樹がぽつりと聞く。
橘遥樹 タチバナハルキ
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月は少しだけ目を伏せた。
雨嶺桜月 アマミネサツキ
それだけ答える。
遥樹はそれ以上聞かなかった。
少しだけ沈黙が流れる。
やがて遥樹は窓の外を見ながら言った。
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月は棚の方を見る。
『橘遥樹』
まだ新しい本。
橘遥樹 タチバナハルキ
遥樹は苦笑した。
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月は静かに言った。
雨嶺桜月 アマミネサツキ
遥樹が振り向く。
雨嶺桜月 アマミネサツキ
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月は窓の外を見た。
雨嶺桜月 アマミネサツキ
雨嶺桜月 アマミネサツキ
雨嶺桜月 アマミネサツキ
遥樹は少し黙った。
そして小さく笑う。
橘遥樹 タチバナハルキ
その言葉を、
どこか遠くを見るように繰り返す。
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月は何も言わない。
すると遥樹が続けた。
橘遥樹 タチバナハルキ
橘遥樹 タチバナハルキ
言葉が少し止まる。
そして笑ってごまかすように言った。
橘遥樹 タチバナハルキ
その「普通」は、
どこか少しだけ寂しそうだった。
桜月はふと気づく。
遥樹の制服の袖が、
少しだけ濡れていることに。
雨嶺桜月 アマミネサツキ
遥樹は窓の外を見る。
雨はまだ降っている。
橘遥樹 タチバナハルキ
橘遥樹 タチバナハルキ
そう言って、近くの椅子に座った。
図書館の灯りが、
静かに本棚を照らしている。
桜月は机に戻った。
その時だった。
ふと、視線を感じる。
顔を上げると、
遥樹が本棚の奥を見ていた。
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月の胸がわずかに揺れる。
遥樹が見ていたのは_____
『雨嶺桜月』
自分の本。
遥樹はその背表紙を見つめながら言った。
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月の心臓が静かに高鳴る。
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月は小さく頷いた。
桜月は少し不思議そうに言う。
橘遥樹 タチバナハルキ
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月の指先が、
わずかに冷たくなる。
雨嶺桜月 アマミネサツキ
遥樹は少し困ったように笑った。
橘遥樹 タチバナハルキ
そして、ぽつりと言った。
橘遥樹 タチバナハルキ
窓の外で、雨が強くなる。
遥樹の声が静かに落ちる。
橘遥樹 タチバナハルキ
桜月は言葉を失った。
まだ誰も読んでいない本なのに、
どうして彼は、そんな事が分かるん だろう。
雨音だけが
図書館に静かに響いていた。
コメント
2件
えぇ〜どうなっちゃうんでしょう 続きを楽しみにしてます!