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Meine Sonne

3 - 3.

♥

420

2024年10月27日

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○○

...ん、

パチ

○○

...いつの間に、寝てたんだろ、

まだ起ききっていない頭で少し考える

○○

...ボー

考え事をしていると

瞼は勝手に下がってくる

○○

○○

やばッ

私は"いつもの事"を思い出して

まだ覚めきっていない重い体を急いで動かす

ガチャン

○○

...

...ᶻᶻᶻ

○○

(寝てる...)

○○

(起こさないように気をつけなきゃ...)

私は、父を起こさないよう、細心の注意をはらいながら

机に目を向ける

○○

(え、今日はない...?)

いつもの事、それは

毎朝起きてリビングの机を見ると

なにかの紙の切れ端に買い物内容や今日やらなければ行けないことが書かれている。

そしてその紙が机の上に置いていない時は、

何もすることがない、つまり私にとっての自由時間だ

でも今日みたいな日はあまりない

月に1度、あるか分からない程度だ

いつもなら、自由の日は部屋に籠り父の顔を見ないようにしていた

でも今回は、時間ギリギリまで外に行くことを決めた

○○

(準備できた)

○○

(行こ...)

父が起きないよう、静かにドアを開けて外に出る

ガチャン

○○

...

私が今日することは時間いっぱいあの子を探すこと

○○

まずは、こっちから..

トコトコ

○○

ゎ、こんなとこに出るんだ

いつもなら行かないような道、行けないはずの道も行くことが出来る

○○

○○

あれ、なんだろ

○○

公園だ...

○○

(こんな近くにあったんだ...)

○○

...ここで

あの子と遊べたらいいな、なんて妄想をしながら

公園にあったベンチに腰をかける

○○

...楽しい

○○

(!?)

まだ始まったばかりの街探検だけど

もう遊び尽くしたかのように満足している

いつもは部屋にこもっていたから、いつも下を向いて外を歩いていたから

こんな風に街を歩くことなんてなかった

だから、真っ暗闇にいて感情のない人形みたいな自分が

"楽しい"なんて思ったことに少し驚いた

それもこれも全部あの子に会ってから

私の世界は変わりだした

○○

...早くあの子に会いたいなぁ

なんてことを呟いて次へと歩いていく

カァーカァーカァー🐦‍⬛

○○

(もう、こんな時間)

最初に見た青い空とは変わって、

空はオレンジ色に染まっている

○○

...帰らなきゃ

自由の日と言ってもそろそろ帰らないと怒られてしまう

○○

...

結局あの子も、昨日の場所も見つからなかった

だけど、そんなに悲しくはなかった

それは多分、いつもは見ることの出来なかった景色を見ることができたから

○○

...次の自由の日まで

また、待とう

そしたらその時にあの子もあの場所も探そう

私は心にそう決めて、家までの道を歩いていった

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡ 30

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コメント

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フォロー失礼しますm(_ _)m 続き待っています! 面白かったです!

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