コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
無事に撮影が終わり
丈ちゃんは前々から進めていた新居探しを本格的に始め
とある物件に辿り着いた
愛紗
愛紗
丈太郎
丈太郎
丈太郎
丈太郎
愛紗
愛紗
愛紗
結婚しても最初は丈ちゃんと二人きり
だから広い部屋は全く想像していなかった
そこに舞い込んできた戸建ての賃貸物件の話
愛紗
そこは元々、借り主の弟さん夫妻が住む予定だったのだが
入居直前で長期出張が決まり
その後も色々あって住めなくなってしまったらしい
丈太郎
丈太郎
丈太郎
愛紗
丈太郎
丈太郎
愛紗
愛紗
二週間後
いつものコンビニで待ち合わせ
行き先は丈ちゃんの職場の近く
だから何度も私がそっちに行くと言ったけれど
愛紗
丈太郎
愛紗
丈太郎
丈ちゃんは頑なにそれを拒否し続け
この日もわざわざ早く起きて迎えに来てくれた
二時間半以上かけて辿り着いた先には
想像よりも遥かに立派な家が建っていた
丈太郎
愛紗
根岸作造
丈太郎
根岸作造
丈太郎
愛紗
出迎えてくれたのは六十代くらいの優しそうな紳士だった
顔に似合わぬ作業着姿でにっこり微笑むその姿に
愛紗
明日夢が言っていたお隣の大屋さんだと確信した
これから私達はここで暮らして
いずれ明日夢が生まれてくる
愛紗
根岸作造
根岸作造
家の中にはソファなどの家具が既に置いてあり
全く築年数を感じさせない素敵な内装に心が踊る
根岸作造
根岸作造
根岸作造
根岸作造
根岸作造
根岸作造
根岸作造
愛紗
丈太郎
根岸作造
根岸さんのその申し出に
私の心は完全に決まっていた
ここで暮らしたい
ここで明日夢を迎え入れてあげたい
そんな思いが強くなった
更に根岸さんは破格の家賃で貸してもいいと言ってくれて
丈ちゃんもここがいいと思ったみたいだった
丈太郎
根岸作造
根岸作造
愛紗
愛紗
根岸作造
後日、仲介の不動産屋さんと共に契約書を交わすことになり
この日は一旦、家に戻ることになった
外観も内装も本当に素敵で
何よりも根岸さんの人柄にすっかり心を奪われてしまった
丈太郎
愛紗
愛紗
まだ確証はないけど
きっとあの根岸さんがタイムマシーンを作ったじいちゃん
明日夢からは機械技術者だったと聞いていたし
あの作業着も普段の仕事で着てるものなのだろう
愛紗
丈太郎
愛紗
丈太郎
丈太郎
丈太郎
丈太郎
五年前に明日夢が初めて会いに来た時
明日夢は私に未来のことを少しだけ話していた
愛紗
愛紗
明日夢
明日夢
愛紗
明日夢
私は瞬時に計算をして
明日夢が七年後に生まれることを知った
あれから五年……
つまりあと二年で明日夢は生まれてくることになる
"いつかは欲しい"と丈ちゃんは言ったけれど
そのいつかはわずか二年後にやってくる
出発してから三時間後
家の近くに着いた頃にはもう太陽が沈みかけていた
丈太郎
愛紗
愛紗
丈太郎
愛紗
愛紗
丈太郎
愛紗
そっとキスをして車から降りる
丈太郎
愛紗
丈太郎
丈太郎
愛紗
そのまま車は発進し
私は車が見えなくなるまで手を振って見送った