私には、2歳下の妹がいます。同級生でいとこのかなちゃんにも2歳下の妹がいます。
そして、お母さん同士も姉妹なので皆とても仲良しです。 夏休みにみんなで、旅行に行くことになりました。
涼(りょう)
ねぇ、皆で遊びに行こうよ!
かなちゃん
さんせーい!
妹、かなの妹
行く行くー!
お母さん
すぐに夕飯だから、あまり遠くに行かないでね。
涼(りょう)
うん、すぐ帰るからー。
かなちゃん
あの橋を渡ってすぐの公園で遊んでから帰ろう!
涼(りょう)
!?
かなちゃん
あっ。
かなちゃん
あんな所に人形が落ちているよ。
かわいそう…
かわいそう…
涼(りょう)
ちょっと汚れているけど、可愛い人形だね!
妹
うん、かわいいー!
涼(りょう)
一緒に遊んであげよう。
202号室
お母さん
お帰り、あら?どうしたの?人形。
涼(りょう)
川のそばで拾ったの。
可愛いでしょ!!
可愛いでしょ!!
カチャ…
パタン…
その夜──。
トントントン…
涼(りょう)
(何だろ、外からかな…?)
苦しくてしゃべれないわ…。
涼(りょう)
えっ!?
トントントン…
涼(りょう)
何…、クローゼットから…?
カチャ…
涼(りょう)
そ〜っ…
涼(りょう)
あっ…。お人形、倒れてる。
涼(りょう)
(まさか人形がノックして、しゃべったということはないよね…。)
パタン…
ありがとう…、この姿勢なら大丈夫。
今日は一緒に遊んでくれてとっても楽しかったよ。
私を大切にしてくれてありがとう…。
涼(りょう)
(だれっ?あのお人形がしゃべっているの?)
涼(りょう)
(でも、きっと夢だよね…。)
━━━翌朝━━━
お母さん
おはよう!涼ちゃん。
涼(りょう)
おはよう、ママ
お母さん
さっきホテルの人が話してたんだけど…。
3年前、いつも人形を持って遊んでいた女の子が、川でおぼれて亡くなってしまったらしいんだけど…。
命日が近づくと、いつのまにか川のほとりに人形が現れるんですって…。
涼(りょう)
えっ!?
かなちゃん
涼ちゃんの拾ってきた人形ってもしかして…。
バンッ!!
涼(りょう)
人形がいない…。
昨日は本当にありがとう。 また、来年も来てね…。
涼(りょう)
…………。
涼(りょう)
(私の方こそありがとう。楽しかったよ。)
涼(りょう)
(また、来年も一緒に遊ぼうね!!)