私は神様
天界では主に 『恋愛』部門担当でよく恋愛運が強い 神社に居る
その神社には "願いを叶える絵馬"があり
その絵馬に願い事を書くと叶うらしいと
たしかに絵馬の願い事は我々にも来るが、叶えられるかは分からない
そんな中、私の姿が見える 『とある少年』と出会った
そんなお話を聞いてくれ
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
こいつは 『玲亜』
私があんまり好きではない 恋愛部門のトップ成績の神だ
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
なれないから書いてんじゃん、か。
そんな事ないだろうに。なんてめんどくさい
そう私が思ってた瞬間
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
人間に恋とか訳が分からない
人間は勝手だ
悪くないのに自分を責めて、死んだり
人間が人間を苦しめる時もある
そんな勝手な生き物だ。
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
そして私は 『仕事』に 取り掛かった
そんな数日後
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
私はとある用事で人間界に降りていた
大嫌いな人間界に……だ
懍珠(らんじゅ)
一通り用事が終わり
エマを回収し、展開に届け
帰ろうとした時だった
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
私は 羽?と聞いて思いっ切り振り返る
梦絃(むいと)
最悪だ
姿を見られた
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
そう。見えるはずがない
普通は見えないものだ。天界では人間界に降りる前に、人間に見られぬ様 『素敵なお粉』をかけているのだ
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
なんて鋭い男だ。
梦絃(むいと)
名前を聞かれる
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
……なぜか答えてしまう。
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
初めて名前を褒められた
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
本当に変な奴だ
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
こいつは何を言っているんだ?
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
本当に 変な奴
すぅぅぅぅぅ
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
私は名前を呼ばれるのが嫌いだ。
なのになぜだ?
あの少年はどことなく違う……名前で呼ばれても不快ではない
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
そして1ヶ月後
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
今日こそ?
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
マジか。
私に会うためにここまで来るとは
……もしや
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
すごいびっくりした顔でこっちを見る少年
図星か?と思った
次の瞬間
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
ほら。人間はこうも汚い。
叶えて欲しいだけでここまで嘘を貼り付けている。
本当に汚らわしい
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
変な奴。
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
普通は叶えてくれとか、叶えないとお前の事をとかむちゃくちゃを言うはずなのに
言わないのか?
自分で叶えようとしてるのか?
……アドバイスくらいならしてやるか
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
すぅぅぅぅ
梦絃(むいと)
それから数ヶ月たった日
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
こいつは何を言っているんだ?
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
バカバカしい。
そんなんで叶うわけが無い。
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
なぜだろう。
『恋』を叶えるのが仕事なのに
叶わないで欲しいと思う自分もいる
……長く一緒に居すぎたせいか。
醜いなぁ、自分
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
なぜだろう
憎い人間の話に共感してしまう
悲しんでしまう
それと同じくらい
なにか同じ思いをした気がする
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃が私の涙を拭き取ろうとした
やだ。見ないで
パシっ!
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
醜いんだ……
すぅぅぅぅ
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
それから私は数週間
梦絃に会っていない
そして迎えた告白の日
事件は起きた。
懍珠(らんじゅ)
私の目に写ってる梦絃は
恋をしている顔はしてるが
どこか寂しくて、悲しそうな顔をしている
話しかけていい身分ではない。無視を決めて別の所で見物しようと思った
その時。
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
最悪だ。気づかれた
そう思うと同時にこっちに走ってくる
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
何を言っているんだこいつは
馬鹿じゃないのか?
そう思うはずなのに 『嬉しい』 と思う哀れな自分も居る
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
口から出た本音。
そう思ってたその時だった
惡菜(あくな)
惡菜(あくな)
惡菜(あくな)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
何故だ……妙に引っかかる
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
急に質問をする
おかしいのは分かってる
でも嫌な予感がする
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
頼む……『アイツ』ではありませんように
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
っ!やっぱりそうだ!
私はとある事を思い出し、頭によぎった
それと同時に口を開く
惡菜(あくな)
惡菜(あくな)
惡菜(あくな)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
惡菜(あくな)
違う
違う違う違う
お前は……!お前は!
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
惡菜(あくな)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
惡菜(あくな)
梦絃(むいと)
口をついてでた言葉
悪気などない
だってそいつ……村風惡菜は
この前天界に来たばかりの少女なのだ
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
惡菜(あくな)
村風惡菜はもっと優しい雰囲気だ
髪の毛の色も違う。背丈も
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
惡菜(あくな)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
惡菜
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
惡菜
惡菜
惡菜
惡菜
惡菜
惡菜
梦絃(むいと)
惡菜
嘘だ。
彼女がそんな事をする訳ない
そう思いたいが……目の前には傷だらけの心を持って、号泣している彼女がいる
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
惡菜
梦絃(むいと)
惡菜
ぎゅっ!
惡菜
俺は彼女を抱きしめた
まるで
あの時の……人生を諦めた俺のように、 キラキラと光っていた目の色が消えるかのように
彼女の目は……誰よりも暗く、辛い
惡菜
梦絃(むいと)
惡菜
惡菜
惡菜
惡菜
梦絃(むいと)
嘘だ、
今彼女を手放せば
彼女は消えてしまう。
惡菜
惡菜
惡菜
惡菜
惡菜
ドカッ!
ドン!
梦絃(むいと)
バぁン!!
梦絃(むいと)
……嘘だ、
何が起きた?
彼女を見ると
血だらけで、心臓、脳を撃たれた彼女が居た
梦絃(むいと)
惡菜
梦絃(むいと)
俺は必死に彼女を抱き抱え、血を止める
しかし何故だろうか
血が……止まらない
惡菜
梦絃(むいと)
惡菜
梦絃(むいと)
ちゅ
梦絃(むいと)
惡菜
梦絃(むいと)
惡菜
梦絃(むいと)
惡菜
梦絃(むいと)
そう。その日から惡菜は帰らぬ人となってしまった。
一方的に別れを告げて。
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
待て。なにかがおかしい
梦絃は惡菜のことを思い出し、死んだ事を理解した
なら…………
今いる、『コイツ』は誰だ?
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
グイッ!
梦絃(むいと)
惡菜(あくな)
惡菜(あくな)
懍珠(らんじゅ)
惡菜(あくな)
惡菜(あくな)
懍珠(らんじゅ)
嘘だ。
コイツは……私をずっと苦しめて
大切な物を奪い去る
悪魔の……あの、乱變……?
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
あの時、梦絃と同じ気持ちになって、涙を零したのは
この時を…乱變に虐められていたあの時を…思い出したからか、
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
乱變(らんか)
乱變(らんか)
懍珠(らんじゅ)
足が動かない……
危険を察知しても逃げれない
そんな時だった
ザクッ
乱變(らんか)
ずしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ
乱變(らんか)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
喋る間もなく乱變が消えていく
何が起こってる?
混乱とパニックで頭が死にそうだ
次の瞬間
女神
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
嘘、なんで女神様が目の前に
……どうして、?
女神
女神
女神
懍珠(らんじゅ)
女神
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
どういう事だ
訳が分からなくて、頭が痛くなる
そう思った次の瞬間
女神
女神
女神
懍珠(らんじゅ)
理解が追いつかない
それと同時に体に違和感を覚える
女神
この一言で女神は去っていった
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
私は自分の体を確認した
体はポツポツと光り、消える。
それと同時に
懍珠(らんじゅ)
理解した。
私は……恋をして、女神を怒らせたんだ
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
惡菜
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
惡菜
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
惡菜
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
玲亜(れあ)
懍珠(らんじゅ)
惡菜
惡菜
惡菜
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
号泣する梦絃を見て、安心する
それと同時にそろそろ終わりが見えてくる
そっか、私こいつに恋したのか。
……あの人が人間に恋した理由。分かるわ
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
懍珠(らんじゅ)
最後の言葉にしては、充分だな。
バイバイ。愛しき人
ぱぁぁぁぁぁぁ
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
女神
玲亜(れあ)
女神
……女神が去る
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
玲亜(れあ)
俺は初めて泣いた。
……
水曜日
梦絃(むいと)
梦絃(むいと)
その絵馬には
『ありがとう!懍珠!』
『君と出会ってしまったのです。』 END
コメント
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関係ないんですがれあくん僕ちんのタイプすぎてちんだ(?)
感動しすぎて鼻水止まりません(本日3回目)
めちゃくちゃ感動しました😭東リべ以外にもこんなに凄い作品作れるなんて凄いです!