テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
キーンコーンカーンコーン──
お昼休みのチャイムが鳴り響く。生徒たちが一斉に教科書を終い、各自昼飯をとり始める中 一人、誰も聞いていないのに、誰よりも推しを熱く語る…と言うより、叫んでいた者がいた──
御宅 推愛
御宅 推愛
御宅 推愛
【名前】 ─御宅 推愛─ (オタク スイナ) 推しを愛してやまない女。来世は推しを幸せにしたくて推しの守護霊になりたいと思っている。ちなみに推すのは一人だけと決めている。
そんな推愛を、友達たちはまたかという目で見ている。
「またなんか言ってら…毎回同じこと言ってない?」 「だね〜、飽きないよね〜」
だが、推愛は気にせずペラペラと喋り続ける。 友達はほぼ聞いていないが、ふと何となく気になったのか、推愛に尋ねる。
「そういえば、推愛の推しって誰だっけ?」
御宅 推愛
御宅 推愛
推愛はスマホの画面を友達たちに見せつけるようにし、誰にも聞かれていないのに勝手に語り始める。
御宅 推愛
御宅 推愛
御宅 推愛
御宅 推愛
だが友達は冷たく、またはフォローするような声で返す。
「そりゃ叶わない夢だな」 「夢はでかい方がいいよ、うん。大丈夫。」
御宅 推愛
──とは言っても、私だって本当に叶うって思ってるわけじゃないし、そんな小説の中みたいに上手くいくわけもない。
それにきっと私よりももっと荼毘を愛している人なんているだろうし、転生するならその人だろう。認めたくはないけど。
でも…願いを言った時、一瞬声が聞こえたような気がするけど、気のせいだよね。
なんて、その時は思っていた
─学校からの帰り道─
御宅 推愛
御宅 推愛
御宅 推愛
??
御宅 推愛
女の人の叫び声が聞こえてふと振り返ると、後ろから、全身黒の男がバッグを抱えて走ってきているのが見えた。
黒ずくめの男かって?全く違います。
どうやら状況的に、泥棒というやつみたいだ。
御宅 推愛
それでも放っておくわけにはいかず、ちょうどこっちに向かってきているのでちょっとでも食い止めようと、
御宅 推愛
男に掴みかかった瞬間
グサッ─
──その音と共に、ジワジワと腹部が熱くなる
御宅 推愛
思わず目を見開く。恐る恐る腹部を見下ろすと、ナイフが深く刺さって服には血が滲んでいた
ズル…
プシャアァッ…
※すみません思ったよりグロになってしまいました。苦手な方ここスキップで!
刺さったナイフをそのまま抜かれてしまい、血が腹部から吹き出て垂れる音が鳴り響く。
御宅 推愛
御宅 推愛
そう思う間もなく、意識が朦朧としてその場に倒れ込む
なにか周りの人達が騒いでいる気がするが、それもよく聞こえない。 目の前もだんだんと真っ暗になってきて、諦めたようにそっと目を閉じる。
御宅 推愛
御宅 推愛
御宅 推愛
御宅 推愛
御宅 推愛
御宅 推愛
御宅 推愛
御宅 推愛
───、
─お──…
─おき──…─な…
…?…誰か、呼んでる…?
─起きなさい、御宅推愛…
うわっ、急にまぶし…!!
暗かった視界が、おそらく陽の光で突然目の前が眩しくなる
目をパチパチさせながら、ゆっくりと目を開ける…
○○
○○
起きましたか?御宅 推愛。
○○
○○
○○
一話・後編へ続く…
いいねよろしくね!❤