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現実に殺される

12 - 現実に殺される 第3章 宍戸 鉄❸

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2019年08月17日

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俺と不知火さんが付き合って2ヶ月が経った頃、それは起こった。

不知火

うっ...ぐす...

宍戸

と、とりあえず落ち着いてゆっくりでいいから話してくれる...?

不知火さんが突然、泣きながら俺の所へ来たのだ。

不知火

実は...

話を聞いてみると、不知火さんはいじめを受けているらしい。

周りからの悪口、教科書を捨られる、無視...etc

不知火

それにね...変な男がずっとついてくるの...

宍戸

変な男...?

不知火

い、今も...ほら...

指をさした方向を見ると、そこには電柱に隠れた男がいた。

宍戸

うわっ‼︎だ、誰だアレ⁉︎

その男は俺の声に反応すると、逃げるようにどこかへ消えて行った。

宍戸

(あの格好...俺らの学校の制服...?)

次の日の教室

宍戸

宍戸

...という事があったんだ。

A吉

何かドラマみたいな話だな。

宍戸

マジだっての‼︎

A吉

うーん、いじめにストーカーか全然そんな様子見えなかったんだが...

A吉

B介は何か知ってるか?

B介

B介

“元彼”だよ。

宍戸

“元彼”...?

B介

元々“あの女”は榊原 太一(さかきばら たいち)っていう奴と付き合ってた。

B介

だが“あの女”は突然、榊原に別れを告げた。

B介

でも榊原は一方的に言われたから納得ができず、まだ別れていないと思ってるんだよ。

B介

で、その後に宍戸が告って付き合ったから恨んでるんだろ。

宍戸

は、はあ?恨んでるって、別れたんだろ?なら問題ねーだろ‼︎

B介

でも榊原は二股してるって思い込んでるらしいぞ。

宍戸

そんなモン勝手に言ってるだけだ‼︎

B介

まあ、信じたくないなら信じなくていいぞ。

A吉

な、なんかドロドロしてるな...

宍戸

もういい、俺が先生に言ってやる‼︎

タッタッタッ

A吉

な、なんか恋愛って怖いな...

B介

はぁ...

B介

面倒なことになりそうだな...

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