テラーノベル
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「はい、それじゃあ次の企画の着替えお願いしまーす!」 テレビ局の賑やかなスタジオ。 スタッフの元気な声が響く中、Snow Manのメンバーたちはそれぞれ楽屋や衣装部屋へと動き出していた。 いつものように、メンバーの真ん中で「ウソやん!」「それ絶対おかしいって!」と大きな笑い声を上げている康二。 その隣には、そんな康二の髪にそっと触れながら、穏やかな笑顔を浮かべている目黒の姿がある。 画面の中の2人は、何千万人ものファンを魅了する、世界一輝く「トップアイドル」だ。 だからこそ、彼らの左手の薬指には、きらめくプラチナの指輪は嵌められていない。 本番前、2人はいつも、リビングの定位置でお互いの指輪を外し、大切にジュエリーケースへと仕舞ってから現場へと向かう。 アイドルとして生きるための、そしてファンのみんなを大切にするための、2人が決めたプロとしてのドレスコード。 けれど――。
亮平
康二
衣装部屋の隅で、阿部が康二のジャケットの袖を優しく手繰り寄せた時、その綺麗な手首のすぐ近く、左手の薬指の根元に、ほんの少しだけ「白い日焼けの跡」が残っているのが見えた。 それは、仕事のない数日間のオフの時、2人がずっと肌身離さず指輪を嵌めていたという、愛おしい生活の証明だった。 阿部はそれに気づくと、何も言わずにふっと優しい目を細め、康二の袖口をトントンと整えてみせた。
亮平
康二
康二が笑ってスタジオへと戻っていく。 その左手首には、5年前から一瞬たりとも止まることなく、全く同じ時間を刻み続けている、あのシックな「お揃いの時計」が静かに輝いていた。 衣装の袖の奥。 カメラの死角。 指輪を外したその肌には、あの森の中のチャペルで神様と7人の家族に誓った、生涯の記憶が消えない約束として刻まれている。 世界中を敵に回してでも守ると誓った、2人の本当の絆。 それは、世界中の誰にも知られることのない、2人だけの絶対的な理想郷だった。
#あべさく
めかぶぷりん
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#ご本人様には関係ありません
楪羽*yuzuriha*
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コメント
1件
うわあ、めっちゃ沁みた……。 表向きはトップアイドルとして完璧に演じていながら、衣装の袖の奥に「白い日焼け跡」が残ってるっていう描写が、もう最高にエモい。あれ、指輪を外してる時間のほうが長いはずなのに、肌が覚えてるんだなって思うと泣ける。 しかも阿部ちゃんがそれに気づいて、何も言わずにそっと整えるところが、メンバーの優しさとチームの空気感を一気に伝えてきて、もう胸がいっぱいになった。お揃いの時計だけが表に出せる証なのも、切なくて美しい……。