片瀬 涼
じゃ、まずはご飯食べてよ

冴島 美咲
ありがとうございます

片瀬 涼
敬語辞めてよ、同い年だし

冴島 美咲
…(同い年なんだ)

冴島 美咲
ありがとう

片瀬 涼
それでよし

冴島 美咲
…(ペットになるって言ったけど)

冴島 美咲
(そもそも何すればいいか分かんないし。名前しか知らないこの人にどう接すればいいんだろ)

…なんてことは今置いといて、目の前にある美味しそうなご飯を食べたいと思った。
冴島 美咲
(卵焼きにサラダ、お味噌汁ってまさに理想の朝食じゃん)

片瀬 涼
どう?美味しい?

冴島 美咲
…すっごく美味しい

片瀬 涼
ふふふ笑 良かった!

冴島 美咲
えと、片瀬…さん?は何なの?

片瀬 涼
涼でいいよ。で、何ですかってなにが?

冴島 美咲
じゃあ、涼

冴島 美咲
…えと、仕事とか趣味とか、プロフィール

片瀬 涼
あー、お互いのこと知ろうってわけね

冴島 美咲
うん

冴島 美咲
(私の言葉選びが悪かったけど、何とか分かってくれたみたい)

片瀬 涼
じゃあ改めて。

片瀬 涼
片瀬 涼 23歳、身長182センチ、趣味はピアノで特技もピアノかなぁ

冴島 美咲
…仕事は?

片瀬 涼
ペットちゃんは知らなくていいの

冴島 美咲
はぁ…?

片瀬 涼
で?美咲は?

冴島 美咲
私?

片瀬 涼
趣味とか仕事とか好きなこととかさ

冴島 美咲
…、(自分は言わなかったくせに!)

冴島 美咲
…お酒飲むことが好きかな、特技は…んー…ないかなぁ

片瀬 涼
ありがと

片瀬 涼
あと美咲にお願いがあって

冴島 美咲
うん?

片瀬 涼
俺、最近疲れてて

片瀬 涼
だから癒して欲しいな

冴島 美咲
癒す?

片瀬 涼
うん

冴島 美咲
って、どうやって?

片瀬 涼
こうやって

冴島 美咲
ひゃ、…

涼は、私の太ももに手を置いて、上目遣いで私を見つめた。
片瀬 涼
さ、俺の事癒してよ

ニヤリと笑う涼は、まるで獲物を見つけたオオカミのようだった。