暑い夏のある日
いつもより静かな君と
コンクリートの壁に背を預けていた
いつも元気な君とは思えない程静かで
たまに隣を確認しないと死んでいるのかと思うほどで
何故か、妙に居心地が良かったのを覚えている
ねぇ、なんて君が僕に語り掛ける
暑い夏に耐えかねたのか君は話しかけてきた
なに、なんて素っ気なくしか返せなくてごめんね
海へ行かない?ここよりもっと暖かい場所へ
それは、デートの誘いでもあったし
一緒に死のうと、心中を求められているのだと一瞬で理解した
…いいよ、なんて少し躊躇ってごめんね
ここより涼しい場所なら、どこでもいいかな
そんなしょうもないことを言うと
彼女は太陽にも負けない笑顔で、こっちを見ていた
コメント
4件
最初は暑いから海へ行って涼みたいってことか、って思ったけど心中って言葉が出てきて地上は暑いから冷たい海で死を迎えようってことか、って思えて2人の深い関係(絆)みたいなものを感じた💭
テーマは「暑い」です。 なんだか夏が始まったって感じしますね🎆👘