テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#酒呑童子
𝐆𝐞𝐚𝐭𝐬 IX
128,834
#リア友禁止!
ゆめ🫧
42
ーーみんながいない時間。
リビング 星奈ちゃんがソファで本を読んでいると、 リツくんが少し緊張した 様子で近づいてきた。
リツくん
浅薙星奈(あさなぎせな)
リツくんは一度深呼吸してから笑う。
リツくん
星奈ちゃんは目を丸くする。
浅薙星奈(あさなぎせな)
リツくん
星奈ちゃんは顔を真っ赤 にして言葉が出ない。
浅薙星奈(あさなぎせな)
リツくんは優しく笑った。
リツくん
キッチン 星奈ちゃんがお茶を入れていると、 オッキーがコップを持って隣へ。
オッキー
浅薙星奈(あさなぎせな)
オッキー
浅薙星奈(あさなぎせな)
オッキー
星奈ちゃんは慌ててやかんを置く。
浅薙星奈(あさなぎせな)
オッキーは照れ笑いする。
オッキー
屋上。
エムくん
後ろから声を掛けたのはエムくん。
浅薙星奈(あさなぎせな)
エムくん
星奈ちゃんが振り返ると、 エムくんは真っ直ぐ目を見て言った。
エムくん
浅薙星奈(あさなぎせな)
エムくん
静かな場所に言葉だけが響く。
エムくん
星奈ちゃんは胸に手を当てながら 小さくうなずいた。
浅薙星奈(あさなぎせな)
庭… 夕方だった 花に水をあげていた星奈ちゃんの隣へ、 あっくんがやってくる。
あっくん
浅薙星奈(あさなぎせな)
あっくん
あっくん
浅薙星奈(あさなぎせな)
あっくん
星奈ちゃんは思わず水やりを止める。
浅薙星奈(あさなぎせな)
あっくん
その日の夜。 星奈ちゃんは自分の部屋でベッドに 座りながら小さくつぶやく。
浅薙星奈(あさなぎせな)
顔を真っ赤にして布団に 倒れ込む星奈ちゃん。
その日の夜。 星奈ちゃんが自室へ戻ったあと。 リビングでは、ユウマくんが ソファに座っていた。
ユウマくん
すると次の瞬間、 ユウマくんの雰囲気がふっと変わる。 最初に現れたのはリツくんだった。
リツくん
するとすぐに表情が変わり、 今度はオッキーの口調になる。
オッキー
さらに空気が変わる。 今度はエムくん。
エムくん
そして最後に、 あっくん。
あっくん
ユウマくんの体を通して、 四人の想いが次々と口にされる。 それぞれが星奈ちゃんを 大切に思っているからこそ、 誰も引く気はない。 ユウマくん本人は心の中で、
ユウマくん
と慌てているが、 四人の悪霊たちは聞く耳を持たない。
リツくん
リツくん
オッキー
オッキー
エムくん
エムくん
あっくん
あっくん
ユウマくんは頭を抱えながら、
ユウマくん
とため息をつくのだった。
翌日──。 星奈ちゃんは、 まだ昨日の出来事が 頭から離れないまま 仕事場へ向かった。
浅薙星奈(あさなぎせな)
一日で四人から告白されたことを誰にも相談できず、少しぼんやりしている。 そんな様子に気づいたのは、 ゼンさんだった。
ゼンさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
休憩スペースへ移動すると、 ゼンさんは静かに口を開く。
ゼンさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ゼンさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
星奈ちゃんは固まってしまう。 ゼンさんは照れ隠しもせず、 まっすぐ星奈ちゃんを見つめる。
ゼンさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ゼンさん
そう言ってゼンさんは、 少し照れたように笑って 仕事へ戻っていった。
星奈ちゃんはその場で立ち尽くす。
浅薙星奈(あさなぎせな)
昼休み。 食堂へ向かおうとしていた星奈ちゃんを、 今度は十海隊員が呼び止めた。
十海隊員
浅薙星奈(あさなぎせな)
十海隊員
浅薙星奈(あさなぎせな)
人気の少ない廊下まで歩くと、 十海隊員は深呼吸を一つする。
十海隊員
十海隊員
浅薙星奈(あさなぎせな)
思わず大きな声が出てしまい、 慌てて口を押さえる星奈ちゃん。 十海隊員は少し笑う。
十海隊員
浅薙星奈(あさなぎせな)
十海隊員
そう言って軽く頭を下げると、 十海隊員も仕事へ戻っていった。
一人になった星奈ちゃんは 壁にもたれかかる。
浅薙星奈(あさなぎせな)
両手で頭を抱え、小さくつぶやく。
浅薙星奈(あさなぎせな)
胸の中は驚きと戸惑いで いっぱいだった。
そんな状態のまま午後の仕事を終えた 星奈ちゃんは、
浅薙星奈(あさなぎせな)
と思いながら、ハルトさんと ナギさんのもとへ 向かおうとするのだった。
仕事が終わり、星奈ちゃんは足早にハルトさんたちのいる部屋へ向かった。 コンコン、とノックをすることも 忘れて扉を開ける。
浅薙星奈(あさなぎせな)
涙目になりながら駆け寄ると、 そのままハルトさんに ぎゅっと抱きついた。
ハルトさん
ハルトさんは驚きながらも、 転ばないようにしっかりと受け止める。
ハルトさん
その声を聞いた瞬間、 星奈ちゃんはさらに 涙があふれてきた。
浅薙星奈(あさなぎせな)
部屋の奥で書類を見ていた ナギさんも顔を上げる。
ナギさん
星奈ちゃんはこくこくとうなずいた。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさんは優しく頭 をなでながら言う。
ハルトさん
ナギさんも近くの椅子を引き寄せた。
ナギさん
しかし、星奈ちゃんは首を横に振る。
浅薙星奈(あさなぎせな)
抱きついたまま離れようとしない星奈ちゃんに、ハルトさんは苦笑しながらも 優しく背中をぽんぽんとたたく。
ハルトさん
星奈ちゃんは鼻をすすりながら、 小さな声で話し始める。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさんとナギさん
ハルトさんとナギさんは 静かに耳を傾ける。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
思わずハルトさんの口から声が漏れる。
ナギさんも珍しく目を見開いた。
ナギさん
星奈ちゃんは涙をぽろぽろ こぼしながら何度もうなずく。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさんは優しく 星奈ちゃんの肩を抱き寄せた。
ハルトさん
ナギさんも腕を組みながら、 落ち着いた声で言う。
ナギさん
ハルトさん
星奈ちゃんはハルトさんの 服をぎゅっとつかみながら、 小さくうなずいた。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさんが星奈ちゃん を優しくなだめていると―― ガチャッ。 部屋の扉が開いた。
アラタさん
入ってきたのはアラタさんだった。 目の前には、 ハルトさんに 泣きながら抱きついて いる星奈ちゃん。
その隣では腕を組んで 難しい表情をしているナギさん。 ただならぬ空気に、 アラタさんは思わず足を止めた。
アラタさん
ハルトさんは苦笑いを浮かべる。
ハルトさん
すると星奈ちゃんがハルトさんの 後ろからひょこっと顔を出した。
浅薙星奈(あさなぎせな)
目は真っ赤で、 今にもまた泣きそうだ。
アラタさん
アラタさんは心配そうに近づいてくる。 ナギさんが静かに説明した。
ナギさん
アラタさんは目を丸くする。
アラタさん
ナギさんはさらに続ける。
ナギさん
アラタさん
数秒の沈黙。
アラタさん
アラタさんは思わず聞き返した。 星奈ちゃんはこくりとうなずく。
浅薙星奈(あさなぎせな)
アラタさんは思わず額に手を当てた。
アラタさん
アラタさんは星奈ちゃんの前にしゃがみ、 優しく目線を合わせる。
アラタさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
アラタさん
ナギさんも静かにうなずく。
ナギさん
ハルトさんは星奈ちゃん の頭を優しくなでる。
ハルトさん
その言葉に、星奈ちゃんは 少しだけ安心したように 涙をぬぐい、小さく
浅薙星奈(あさなぎせな)
と笑顔を見せた。
アラタさんは星奈ちゃんの 少し落ち着いた表情を見て、 小さく笑った。
アラタさん
星奈ちゃんは目をこすりながら、 小さくうなずく。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさんも優しく言う。
ハルトさん
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
アラタさん
アラタさんがそう言うと、 ナギさんがふっと口元を緩めた。
ナギさん
するとアラタさんが机の上に 積まれた書類へ目を向ける。
アラタさん
星奈ちゃんは涙をぬぐって姿勢を正した。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさんは苦笑する。
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
その言葉に三人は思わず笑みを浮かべた。 アラタさんは書類を数枚手渡す。
アラタさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
星奈ちゃんは受け取ると、 丁寧に一枚ずつ確認しながら並べ始める。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさんはその様子を見て 安心したように小さく息をついた。
ハルトさん
ナギさんもうなずく。
ナギさん
部屋の中には、 先ほどまでの重たい空気ではなく、 穏やかな時間がゆっくりと 流れ始めていた。
コメント
3件

コウ君には言わないことを願う

やば過ぎwモテモテじゃんwコウくんシスコン発動しそうw
うわぁ第28話…星奈ちゃん、一気に6人から告白とか凄すぎるよ😳✨ リツくん、オッキー、エムくん、あっくん、ゼンさんに十海隊員まで…みんな真剣で胸がギュッてなった。特にユウマくんの体内で4人が喧嘩してるとこ、ちょっと笑っちゃったけど切ないね…。ハルトさんとナギさんとアラタさんが優しく受け止めてくれてほっとしたよ😢 星奈ちゃんの気持ち、大事にしてほしいな。