TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

今日は僕は先輩の担任の先生に用があった。

先輩のことを色々聞きたかったからだ。

先輩を好きになってから、先輩のクラスを見つけ、担任の先生とよく話していた。

主に先輩のことだった。

先輩は2年生になってから一度も教室には来ていないのだが、何故かその先生は先輩のことをよく知っていた。

だから今は階段を上って2年フロアに行こうとしているところだ。

成瀬春樹

はぁ〜…

例年なら梅雨の時期だというのに、とても暑い。

階段はエアコンが無いため、余計に暑い。

僕はさっさと階段を上り、2年フロアに向かった。

成瀬春樹

着いた…

ここが2年フロアである。

女子

ねぇ、見てあの子

1年フロアと構造は変わりなく、全部で3クラスである。

女子

もしかして「成瀬春樹」!?

女子

1年なのにかっこいいー!!

先輩はその中でも1組で―

成瀬春樹

え?あれ…

先輩!?いや、でもなんでここに!?

普段は保健室にいるはずじゃ!?

その前に先輩の夏服姿超可愛い!!

先輩のことを視認してから僕の鼓動は速くなった。

めちゃくちゃ嬉しい!!…けど、先輩なにか様子が変じゃないか?

その理由はすぐにわかった。

女子

ねぇ、あれ噂の「咲野藍」じゃない? 

女子

え?あのヤンキーしてるって噂の?

周りにいる奴ら全員、先輩の陰口を言っている。

本当に腐った奴らだな。

男子

でも保健室に登校してるんじゃないの?

男子

なんで今更ここにいんの?

女子

はっきり言って邪魔なんだけどwww

女子

それなー!ww

僕はあいつらの声に、言葉にいらついていた。

なんでそんな事先輩が言われなきゃいけないんだよ

先輩がお前らに何をした?

気になって先輩を見てみると、顔が暗くなっていた。

前の校門のときに見た先輩の顔だ。

ここは、先輩を安心させよう。

成瀬春樹

せん…ぱい?

僕は先輩に近づく。

咲野藍

え?

僕が声をかけると先輩は顔をこっちに向けた。

心なしか先輩の顔が明るくなっている。

やっぱかわいい…

成瀬春樹

なんで教室にいるんですか?というか入らないんですか?

咲野藍

てかなんであんたもここにいんの?

成瀬春樹

あー、僕は2年フロアに用があったんですけど

成瀬春樹

先輩がいたからもういいです!!

成瀬春樹

僕は先輩最優先です!!

先輩の用事が一番大事だ。

咲野藍

なにそれ

咲野藍

本当頭おかしいよあんた

成瀬春樹

そうですね!!

はぁ…ほんとかわいい

女子

なんで春樹さまとあいつが喋ってんの?

女子

たしかに

周りの声がまた大きくなってた。

先輩を心配して見てみると

成瀬春樹

(よかった…もう大丈夫そうだ)

顔色が明らかにさっきより良くなっている。

成瀬春樹

ていうか先輩の用事は?

咲野藍

いや…えっと

よく見てみると、先輩は手に手紙らしきものを握っている。

なるほど…それを担任の先生に渡したかったのか…

成瀬春樹

分かりました、自分の担任の先生にその手紙渡したいんですね?

咲野藍

こわ…お前なんで分かるん

成瀬春樹

先輩のことなら何でもわかりますよ!

それじゃあ、先生を呼ばないと。

成瀬春樹

ちょっと待っててください

成瀬春樹

氷室先生ー!

先生を呼んでいるときに気がついた。

あれ?僕と先輩両方とも同じ目的で来てるじゃん!!

運命だぁーー!!

氷室健人

どないしたん?

成瀬春樹

先生、先輩が用事があると

この人が先輩の担任の先生だ。

関西弁はエセであり、関西は出身でもなんでもないそうだ。

以前、なぜそれで話しているのかと聞いたところ

「だってこっちのほうが生徒と距離詰めれるからやろ」と言っていた。

確かにこの人の評判はいいものしか聞かない。

そういう人が先輩の担任だったら安心だ。

氷室健人

ん?先輩?

咲野藍

お久しぶりです

氷室健人

おー!久しぶりやなぁ!

僕は「久しぶり」という単語に耳を傾けた。

先輩は教室に行っていないのに…

前に会ったことがあるのか?

咲野藍

これ、渡しに来ました。

先輩が手に持っていた手紙を渡す。

氷室健人

おう、ありがとうな〜

成瀬春樹

ん?「久しぶり」ということはお二人は面識あるんですか?

僕は我慢ならず聞いてしまった。

咲野藍

先生とは去年から絡みがあったから

成瀬春樹

へぇ〜そうなんですね〜

僕は頷きつつもどういう形で先輩に絡んでいたのか教えなかったことに対して、不信感を抱いていた。

ふと、時計を見るともうすぐホームルームが始まりそうだった。

成瀬春樹

じゃ僕はもうすぐ1年のホームルームが始まりそうなんでさよなら〜

そう言って駆け足で1年フロアに向かった。

先輩に手を振ったが、返してもらえなかった。

でもそんな先輩でも僕は大好きです。

僕はそんな能天気なことを考えていた。

この後、先輩と先生が大事な話をしているとも知らずに。

成瀬春樹

おそい

かれこれ十分先輩のことを校門で待っている。

だけど、全然来ない!!

こんなことは今まではなかった。

成瀬春樹

あ、そうだ!

先輩のお友達さんならなにか知っているかもしれない。

確か…一人は弓道部だったはず…

弓道部はここから近いはずだ。

成瀬春樹

行くか…

そして僕は弓道場へと向かった。

僕は弓道場を訪ねた。

成瀬春樹

すいませーん

弓道場部長

どうした?

成瀬春樹

ここに

確か…名前は…

成瀬春樹

「小日向芽依」っていう人いませんか?

弓道場部長

いる

弓道場部長

呼んでくるか?

成瀬春樹

お願いします

弓道場部長

ちょっと待ってろ

成瀬春樹

はい

僕は言われた通り、そこで待っていた。

弓道場はとても暑く、エアコンが完備されていない。

正直、帰宅部の僕にはきつかった。

小日向芽依

おー!お前藍のことめっちゃ好きな後輩やん!

「めっちゃ好きな後輩」て…間違ってはないんだけど!

成瀬春樹

どうもこんにちは

成瀬春樹

僕の名前は「成瀬春樹」といいます、よろしくお願いします

小日向芽依

今日はどうした?

成瀬春樹

先輩の場所ってわかりますか?

小日向芽依

あー!あいつなら教室だよ

成瀬春樹

教室?

意外な返答が返ってきた。

もう下校時刻は過ぎているのに、教室?

成瀬春樹

そこで、何してるんですか?

小日向芽依

まー、行けばわかるよ

「行けばわかる」?どういう意味だ?

小日向芽依

あんまり私がべらべら言うと殺されっからさ!

成瀬春樹

そうなんですね〜

とりあえず苦笑いだ

成瀬春樹

ありがとうございます!じゃあ、さようなら

小日向芽依

あ、あと

成瀬春樹

はい?

小日向芽依

1個質問なんだけど

小日向芽依

なんであいつを好きになったの?

その質問は2回目だ。

前は先輩に言われた。

成瀬春樹

一目惚れしたのが先輩だっただけです

本当だ。ただそれだけの理由だ。

小日向芽依

はははwww

お腹を抱えて笑っている。

小日向芽依

お前おもしろ

小日向芽依

気に入ったわ

小日向芽依

がんばれよ

成瀬春樹

ありがとうございます

芽依さんはそう言って部活に戻ってしまった。

先輩の教室に行くと、驚くべきことに先輩がいた。

成瀬春樹

ほんとにいるじゃん…

肝心な何をしに来たのかがこちら側からだと見えにくかった。

成瀬春樹

せ〜んぱい

咲野藍

は?

咲野藍

なんであんたがここにいんの?

先輩、めっちゃ驚いてる

かわいい〜!!

成瀬春樹

で、先輩何してるんですか?

咲野藍

見てわかんない?勉強してんの

机を見ると、テスト範囲表、ノート、教科書が広げられていた。

「行けばわかる」ってこれのことだったのか。

確かに、強がりな先輩がこそこそと努力しているのをぺちゃくちゃと他人に言われるのは嫌だろう。

それにしても、教科書には大量の付箋、範囲表にはマーカーで色んなところが塗られている。

先輩に一目惚れしてから色々な先輩の一面を知った。

もちろん、喧嘩が強いこと、強がりなこと、僕を大好きなこと。

そして、努力家なこと。

先輩は人一倍見えないところで努力しているのだ。

今だって、下校時刻を過ぎているからこの教室はクーラーがかかってなく、とても暑い。

それなのに、我慢して勉強しているのだ。

そんなところにやられちゃうんですよ、先輩。

成瀬春樹

先輩って意外と努力家ですよね〜

咲野藍

私を褒めてもあんたのこと好きにならないよ

成瀬春樹

くそ〜!

成瀬春樹

先輩いつまでやるんですか?

咲野藍

なんであんたに言わないといけないの

成瀬春樹

え、一緒に帰ろうと思って

咲野藍

帰らねーよ

成瀬春樹

じゃ、終わるまで待ってます!

咲野藍

いいから帰れ!!

この日は、好きな人の意外な一面を見れてとても幸せな1日でした。

先輩、大好きです。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

7

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚