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咲野藍
期末テストも終わり、いよいよ体育祭が近づいてきた。
外の生徒たちは、暑苦しくなるほど練習している。
私は、体育祭の練習に一切参加しなかった。
あんな集団に入って練習するほうがどうかしている。
だが、芽依と咲良はただのサボりなため、強制的に練習している。
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
確かにここは保健室だが、怪我人はよっぽどこない。
咲野藍
成瀬春樹
今日は期末テストの個人成績表が返ってきた。
私も今日の朝に保健室に先生が来て渡された。
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
そんなもんどうせあいつに決まってるだろ。
あいつが1位以外になってるのを私は見たことがない。
成瀬春樹
咲野藍
こいつは多分下から数えたほうが早いだろう。
このチャラい見た目どおりである。
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
この世の中はいつもそうだ。
頑張ってるやつが、いつも巨大な才能に押しつぶされる。
結局それでできているんだ。
成瀬春樹
私はそんなことを考えていて、あいつが何か言いたそうにしているのに気づくことはできなかった。
時間がたち、休憩時間になりあいつらが帰ってきた。
姫沢咲良
小日向芽依
小日向芽依
姫沢咲良
小日向芽依
一気にうるさくなったな。
速く休憩時間終わってくんないかなー
成瀬春樹
小日向芽依
ん?「この前」?
咲野藍
成瀬春樹
あぁ…あの私が勉強してたときか…
芽依を見ると顔が真っ青になっている。
そうか…あれは芽依がやったのか…
私は芽依に近づいていく。
小日向芽依
咲野藍
私は芽依の腕を掴み、逆方向に引っ張った。
小日向芽依
小日向芽依
咲野藍
成瀬春樹
姫沢咲良
私が芽依を締めているときに
咲良とあいつがそんな会話を広げていた。
成瀬春樹
姫沢咲良
小日向芽依
芽依はまたひどい点数を取ったようだ。
まぁ、知ったこっちゃないが。
成瀬春樹
いきなりなんだこいつは。
空気読めないのか?
小日向芽依
姫沢咲良
成瀬春樹
小日向芽依
成瀬春樹
はぁ…ほんとうざい
人の過去を探って何になるわけ?
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
私はこいつに対する好感度が0からマイナスに下がった。
咲野藍
咲野明日香
は?
いつも玄関に来ないのに今日はどうしたんだ?
気持ち悪…
咲野明日香
あぁ…そういえば今日は個票が返されたか…
うちの学校はきちんと生徒が親に個票を見せるように個票を配った日にはメールがされるのだ。
この人は娘の学力にしか興味ないのだ。
学力にしか興味ないのに保護者づらするんじゃねぇよ
咲野藍
私は個票を渡した。
咲野明日香
またこれだよ
咲野明日香
咲野明日香
咲野明日香
咲野明日香
咲野明日香
うぜぇなあこいつ
今の私だったらこいつを殺すことぐらい簡単にできる。
咲野藍
咲野明日香
そんなことを考えてもしょうがないと思い、私はこいつの横を通り自分の部屋に戻った。
「親は自分の子供が大好きだ」と誰かが言っていたが、こいつを見てそんなことが言えるか?
自分の理想を押し付けてばっかりで娘のことを真剣に見たことなんてないくせに。
私がどんな悩みを持って、どんな過去があったのか知らないくせに。
もう本当に嫌だ。
私は自分の部屋に行ったあと、顔を枕にずっと埋めていた。
あれから数日がたち、いよいよ体育祭当日である。
成瀬春樹
係に入っている人は、係のテントに行き活動する。
咲野藍
外で抱きつくとか頭湧いてんのかこいつ…
周りを見ると観覧に来た保護者でいっぱいだ。
7月の上旬だが、暦上では夏なのだからとても暑い。
生徒も、先生も、保護者もとても暑そうにしている。
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
彼氏でもないのになんで挨拶するんだ。
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
あの学力にしか興味ないモンスターが勉強とは正反対の体育祭に来るわけがない。
所詮、あの人はその程度だ。
成瀬春樹
ふと椅子から立ち上がる。
尿意が迫ってきた。
私は外にある便所に向かった。
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
私は振り返らずに答えた。
途中、賑わう家族の声が聞こえてきて私は憎かった。
咲野藍
私は用を足し油断していた。
それが仇となった。
東宮奈央
東宮奈央
私は何も言えなかった。
まるで金縛りにあったかのように体も口も動かなかった。
東宮奈央
「前みたいに」その言葉が私にまとわりつく。
私の中から劣等感、嫉妬、色々な負の感情が生まれてくる。
咲野藍
東宮奈央
突然そんな言葉を口に出していた。
東宮奈央
やっぱり
どんなに頑張ってもどんなに努力してもいつもあんたが私より上を行ってた。
それが憎くて憎くて憎くてたまらなかった。
咲野藍
私はあいつに振り返ることもなく戻った。
戻ったときには開会式が始まりそうで、少し焦った。