紫央
切なそうな彼の顔に光が照らされる。
その光につられるように、俺らは目を空へ視線をずらした。
ドォォォォン、、、
赤、桃、白、、と花火はどんどん打ち上げられていく。
橙樹
紫央
好きな人と見る花火はこんなにも綺麗なのか。
そうなんだったらまた来年も、再来年も、彼と___。
紫央
花火の音にかき消されて聞き取れない。
、、今なんて?
俺の心を聞き取ったかのように、なーくんは俺の耳に近づき内緒話をするかのように囁いた。
紫央
予想外過ぎる言葉に俺は声も出ない。
そんなことお構いなしになーくんは俺から離れ、続けた。
紫央
彼の言葉に溢れ出る思い1つ1つに、俺は耳を傾ける。
橙樹
紫央
ホッと一息ついた彼に俺は1つ決め事を提案した。
橙樹
紫央
即答でそう答えるなーくん。
橙樹
紫央
橙樹
紫央
橙樹
少し困惑した表情のまま、なーくんはまた花火へと目を向けた。
紫央
橙樹
紫央
薄く微笑む彼に俺も笑い返す。
真っ赤な彼の耳に気づかないまま、花火の時間は過ぎていったのだった。
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