体も心もオンナノコだけど
身体はオトコノコだったらよかった、、
なんて思う時がある
水曜日は特に、、、
真冬
あーやーかっ!
彩花
あ〜今日水曜日か〜
なんて
今気づいたようなフリをする
真冬
ひどい、、、私の事忘れてたんだね
彩花
ごめんごめん
拗ねたふりも
彩花
まぁご飯食べよ?
彩花
今週は、ピーマン攻めだよ〜!
真冬
え〜やだよーー
ちょっと泣きそうになりながらピーマンをいやがるのも
彩花
なーんてうそうそ!唐揚げだよ〜
真冬
え!やった〜唐揚げ唐揚げ♪
表情をころころ変えて喜ぶのも
全てが愛らしくて
誰にも知られたくない
なんて思ってしまう
でも思った通りになるわけもなくて
真冬
いつも弁当交換してくれてありがと!
彩花
いつもって言っても水曜日だけじゃん
真冬
も〜そゆこといわないの!
真冬
私、彩花に色んな料理教えてもらってるから高橋先輩へのお弁当充実させられるの!
真冬にはもう、恋人がいて
恋人がいなくても叶わないのはわかってるけども
真冬が恋人の話をすると、その度好きでいるのすらダメって言われてる気がして
彩花
真冬が彼氏とラブラブみたいで嬉しぃよ〜
なんて
思ってもない嘘をつく
それでもどうしようもなく心から感情が溢れてくる瞬間もあるわけで
真冬
彩花は好きな人とかいないの?
彼氏作ればいいのに〜
彼氏作ればいいのに〜
流れで言ったであろうその言葉が
強く心をしめつける
ちがうんだよ
好きな人はいるんだよ
真冬がすきなんだよ
本当は真冬の恋愛だって応援 なんかしたくないんだよ
「好きな人いないの?」
なんて
真冬にだけは言われたくないんだよ
でも弱い私はそんなこと言えない
友達という立場さえ失うのをどうしようもなくおそれてしまって
彩花
私は好きな人とかいないよ〜
私は今日も嘘をつく
嘘もきっといつか真実になると信じて