未完成な君との世界

No side

それから○○が死んだ事が公になった。

TwitterやInstagramなどで○○の事を惜しむ声が沢山来た。

でも俺は、俺らは○○の事を殺したヤツを許さない。

○○の人生を奪って、

○○の命を奪って、

一生、いや死んでも許せないだろう。

そして○○のお葬式が始まった。

そこには、ジャニーズの大先輩や先輩、後輩、○○と全然関わりのなかった人も多くいた。

たまにしか会うことの無い人

数回だけ○○と共演した事がある人

全く話した事が無い人

沢山の方が○○のお葬式に来ていた。

そして○○の偉大さに改めて気付かされた。

これから、○○の居ない世界で俺らはどうやっていけばいいのだろう。

ー数年後ー

俺らは段々とファンの人が増えてきた。

どんなに状況が変わってきても、忘れられない。

あの日の事を。

俺らから○○を奪った日の事を。

大好きな○○の事を奪った日の事を。

どんなに忙しくても、マネージャーに頼んで○○の命日は必ず仕事を貰って、お墓に行く。

そして、○○の家に行く。

あの家は俺らが買った。

部屋もずっと○○が居た頃のままになっている。

○○に貰ったプレゼントはネックレスだった。

一人一人のメンバーカラーでイニシャルが書いてある指輪が付いたネックレス。

とっても綺麗で、オシャレなやつだ。

なんというか高そうな…？笑

○○は付けなくていいとか言っていたけど、みんな付けている。

その話はまた今度。