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5月
もうすぐ連休が終わる……
希望が叶って入った職場なのに、現実は違った
残業と上司のパワハラで精神的にも身体的にも限界……
なにもする気が起きない
思わずため息をつく
数時間後
なにも口にしていないのだから当然だ
いつの間にか眠ってしまったらしい
気づいたときには薄暗くなっていた
──なんだか虚しくなる
真夜中
瞼を閉じたが眠気はやってこなかった
朝になった
結局、あれから眠れてない──
今日で休みが終わってしまう
かなり憂鬱だ
また残業と上司のパワハラがあると思うと絶望感しかない
?
?
いつの間にいたのか、大鎌を持った黒スーツの男がわたしを見下ろしている
え? 泥棒?
っていうか、どうやって中に入って……?
あまりのことに思わず固まった
?
やっと声が出た
?
露草
青い瞳にじっと見つめられ視線をそらす
携帯、どこにあったっけ…………?
デーブルの上に置いたままだったような気がする
露草
わたしの腕を掴むと強引に起き上がらせた
露草
そのまま玄関先まで引っ張られた
ドアを開けると、そこは──
辺り一面に雑草が生え、更地が広がっていた
恐る恐る後ろを振り返る
アパートはなかった。最初から存在していなかったかのように────
突然のことに絶句した
露草
露草
露草
露草
露草
露草
ああ、思い出した
わたしは…………
露草
露草
露草
露草
露草
露草
露草
露草
露草
露草
それが本当なら──
露草
呆然となる
露草
露草
露草
露草
露草
持っていた大鎌でわたしの頭上に振り下ろした