わたしたちは式を挙げた
幸せに満ち溢れていた
これから先ずっーと、一緒にいられるんだと思っていたのに…………
ガッシャーン
いったい自分の身に何が起こったのか、わからなかった……
なにか衝撃を受けて、それで…………
ふいに彼の笑顔が浮かんだ
もう一度、あの人に会いたい
お願い、彼に会わせて────
ザー
女
傘も差さず、雨に打たれながら女はその場に立ち尽くしていた
大鎌を肩にかけ傘を差した黒スーツの男が目の前に現れた
女
女
死神
女
彼女は口を閉ざすが、死神は気にすることなく喋りだす
死神
女
死神
死神
女
死神
死神
女
死神
死神は女の腕を掴む
女
死神
死神
女
女
死神
女
死神
彼女はうなずいた
女
死神
興味なさげに相づちをうつ
死神
死神
死神
死神
顔が絶望感に染まる
女
死神
女
女
死神
大鎌の刃が鈍く光った
死神
ザー
雨足が強くなった
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