クイノメ

外に出ると、少し雨が降り出していた

それから、私たちはカラオケに行ってご飯を食べた。

帰り道の途中、私はつかさに『クイノメ』のことについて話した

そんなことを言いながら、 私は傘をさした髪の長い女の横を通り過ぎた。

そのときだった

あなたの彼氏… いただきます…

振り返りと辺りは誰もいなかった。

私はそのとき、あの女がクイノメなのではないかと一瞬思った

それから、数日が経った。 私はふとクイノメのことをゆりに話した。

そのとき、ゆりには話さなかったが、 実は気になる事があった。

つかさの様子が少し変わったのだ。

『他に好きな人が出来たの？』

それを聞いてしまったら 『そう』と言われそうな気がして、 やめた。

そして翌日。 私たちは本当につかさを尾行することになった。

つかさは言われるがままに、 クイノメに近づいていった

それはもう人形のように 意思のない目をしていた。

喰いの女

あなたの彼氏いただきます

クイノメが大きな鎌を振り下ろそうとしたとき

そう、私たちがいる場所は路地裏の奥

血の跡が生々しく残っていた

そのあと、つかさは病院で検査を受けたが、とくに異常はなかった。

不思議なことに、あの血の跡は救急車がくる頃には消えていた

つかさ言わくなぜか ここ数日の記憶がないらしい

しかし、あのとき私たちは見てしまった。

クイノメの恐ろしあの顔を