橙
まって、
紫
え?
橙
帰りたく、ないッ、
紫
え、でも
橙
帰ったら殺されちゃうッ(ガタガタ
紫
じゃあ、俺のこと好きになってくれる?
橙
好き...にはまだなれないけど
橙
ここにいさせてくださいッ、
逃げようとした手前こんなこと言うのは少し気まずい
紫
いいよ
橙
えッ、
紫
いいよ、ここにいな
紫
俺は橙くんが嫌がる限り何もしない
紫
だから、ここにいていいよ
橙
あ、ありがとうございます、(ポロポロ
紫
また泣いてるの?笑
橙
ごぇ、なさぁッ(ポロポロ
あー、やっと堕ちてくれた
君が帰ろうとしないのなんて知ってるよ
クソみたいな親にクソみたいな学校生活
そりゃ誘拐犯にもすがりたくなるよね
でも俺はそんなクソみたいな状況でボロッボロの君が好きだったんだよ
だから、もう少し振り回してもいいよね?
紫
……♡
紫
ね、橙くん
橙
?はいっ
紫
いいよ、タメで
橙
あ、わかっ、た?
紫
ふふ笑
紫
ご飯にしようか
橙
はぁいっ笑
優しいな
あんなわがまま受け入れてくれるなんて
橙
………
仕事をしているらしい背中を眺める
案外小さい
気がする
橙
ん、ふッ
なんか、頭が痛い
どうしよう
どんどん痛くなる
橙
い゛ッぁ゛〜〜ッ(ポロポロ
紫
どうした?
橙
あ゛たまッ(ポロポロ
紫
頭?痛いの?
橙
〜〜ッ(コクコクッ
紫
なんでだろ...
紫
ごめんね、ごめんね、(ギュッ
あなたのせいじゃないのに
そんな顔しないで
橙
あ゛ッ
視界がチカチカする
痛い
痛い
痛い
いつの間にか気を失うように眠った橙くんの頭を撫でる
紫
俺のこと疑わないの〜?
紫
素直で可愛いね(ナデナデ
ご飯に少し危ないおくすりを入れた
体が慣れてない橙くんは頭が痛くなっちゃったんだね
でも、これで俺の事好きになってくれるよね?
紫
可愛いなぁ...♡