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友人処刑ゲーム

1 - 友人処刑ゲーム 第1話

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2020年07月30日

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警察

小田さんのお宅で間違いないでしょうか?

キヨフミ

はいそうです

キヨフミ

両親のことでなにか

キヨフミ

進展があったんですか?

警察

実はつい30分ほど前に

警察

ご両親が乗っていた車を発見しました

キヨフミ

そうですか!

キヨフミ

それで、両親は!?

警察

残念ですが…

キヨフミ

え…?

キヨフミ

絶対におかしいんだ

キヨフミ

それなのに

キヨフミ

警察はもう動いてくれようとしない!

マサシ

なにがそんなにおかしいんだ?

キヨフミ

両親は昼のうちに旅館へ到着するように、家を出たんだ

キヨフミ

それなのに夜の間に山道に入って

キヨフミ

スピードを出し過ぎて

キヨフミ

崖下に落ちたんだろうって言われてるんだよ

キヨフミ

まず、距離的に夜に山道に入るなんてありえないんだ

マサシ

そうなんだ

キヨフミ

それに、俺の父親はいつも安全運転でゆっくり走ってた

キヨフミ

それが、山道でスピードを出しすぎるなんてあり得ない

マサシ

ふぅん…

キヨフミ

その上、両親が家を出てから

キヨフミ

1週間も経ってたんだぞ?

キヨフミ

崖下に落ちた車の発見に

キヨフミ

そこまで時間がかかるか?

マサシ

それはわからないけど

マサシ

警察もこれ以上動く気はないんだろ?

キヨフミ

…でも、警察の証言が信じられないんだ

マサシ

そうやって疑心暗鬼になってもどうにもならない

マサシ

もうご両親は帰ってこないんだから

マサシ

前を向かなきゃいけないんじゃないか?

キヨフミ

なんだよ、冷たいな…

キヨフミ

とにかく、俺は誰がなんと言おうと

キヨフミ

両親の死について納得してないんだ

マサシ

そっか

マサシ

気持ちはわかるけど

マサシ

無理すんなよ

キヨフミ

(警察もマサシも)

キヨフミ

(俺の言うことを気にかけてもくれない)

キヨフミ

(どうすれば両親の死の真相を)

キヨフミ

(知ることができるんだ!?)

こんにちは

キヨフミ

…?あんた、誰だ?

俺はこういうものだ

差し出された名刺には

暴力団の組織名が書かれていた

キヨフミ

暴力団!?

そんなに怯えなくていい

君は小田キヨフミ君だね?

キヨフミ

そうですけど…

キヨフミ

暴力団が、俺になんの用ですか?

実は君の両親の死については

うちの組でも

ちょっとした話題になっているんだ

キヨフミ

それ、どういうことですか?

キヨフミ

まず、どうして俺の両親が死んだことを

キヨフミ

知ってるんですか!?

あまり大きな声は出さない方がいい

組の中でも話題になるくらい

おかしな事故だったってことだ

キヨフミ

それって…

キヨフミ

なにかを知っているってことですか!?

君の両親が事故を起こした山は

うちの組でもよく仕事で使っていてね

偶然、事故現場を見ていた仲間がいたんだ

キヨフミ

ほ、本当ですか…?

証拠写真を持っているが

君には衝撃的すぎるから見せられない

キヨフミ

そんな!

でも、君の両親が乗っていたのは

黒の軽自動車

ナンバーは×××…だね?

キヨフミ

そ、そうです!

キヨフミ

本当に事故のことを知っているんですね…

キヨフミ

お願いだから詳細を教えてください!

君に真相を教えることはできる

だけど、タダでとは言えない

キヨフミ

…………

キヨフミ

いくら払えばいいんですか?

君には支払えないような金額だ

キヨフミ

そんな…!

そのかわり

ゲームに参加してもらおうと思っている

キヨフミ

ゲームですか?

そう…

その名も、『友人処刑ゲーム』

キヨフミ

友人処刑ゲーム…?

そう

ゲーム会場に君の友人たちを連れてくる

君が友人を1人殺すごとに

君の両親の死の謎をひとつ解き明かすことにする

キヨフミ

なんですかそれ

キヨフミ

どうして俺の無関係な友人が

キヨフミ

関わらないといけないんですか!?

…無関係、ねぇ…

その問いかけに

男は鋭い視線を向けてきた

キヨフミ

え…

キヨフミ

まさか、俺の友達が両親の死に

キヨフミ

関わっていたなんて言わないですよね?

これを見ろ

男は一瞬写真を見せてきた

そこに写っていたのは

男4人の後ろ姿だった

キヨフミ

これは…?

もう、説明しなくてもわかるだろう?

キヨフミ

(まさか、この4人が俺の友達?)

キヨフミ

(後ろ姿だから誰かわからないけど)

キヨフミ

(可能性はある!)

誰が集められるのかは

ゲーム本番まで知らせられない

それに、処刑に失敗したときには

君に死んでもらう

キヨフミ

お、俺!?

もちろんだ

これはゲームなんだから

フェアにいかないと視聴者は喜ばないだろう

キヨフミ

視聴者…

キヨフミ

(そういう連中から金を取るんだな)

キヨフミ

(この人にとっては俺もゲームの駒なんだ)

キヨフミ

(殺すと言えば、本当に殺すだろうな…)

キヨフミ

…わかりました

キヨフミ

それでも俺は真相が知りたい!

キヨフミ

そのためなら、なんだってやってやる…!!

契約成立だな

君は、○月×日、午後1時に

この場所へ来ればいい

男はそう言い

キヨフミに地図を手渡して

立ち去ったのだった

廃墟の中

キヨフミ

(ここが指定された廃ビルか)

キヨフミ

(周りは山と海に囲まれているから)

キヨフミ

(どれだけ大声を出しても)

キヨフミ

(誰にも聞こえなさそうだな)

指定された部屋に入ると

鎖の首輪をつけられた4人の友人がいた

キヨフミ

嘘だろ

キヨフミ

マサシもいるのかよ…!

4人鎖の端は壁に固定されていて

全員気絶していた

マサシ

アキヒロ

ヒロシ

ミキオ

キヨフミ

こいつら全員が

キヨフミ

両親の死に関わってたのか…?

キヨフミ

信じられない…

次の瞬間

バタンッ!!

勝手にドアが閉まり、鍵がかけられた

その音に反応して4人が目を覚ます

マサシ

ん…え?なんだここ?

アキヒロ

なんだ?

アキヒロ

なんで俺たち

アキヒロ

鎖で拘束されてんだぁ!?

ヒロシ

おい、スマホはどこだよ!?

ミキオ

嘘だ…なんだよこれ…

ミキオ

パパ…助けてよパパァ!

キヨフミ

(俺はこれから)

キヨフミ

(この4人を殺すのか…!)
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