次の日
優
優
教室に入るなり、優と渉さんが僕の所へ駆け寄ってくる
渉
真冬
渉
真冬
僕が2人と話していると、教室の扉が開いた
優
真冬
そこには、いつもと変わらない様子の彼方さんがいた
彼方
真冬
僕は無意識に、彼方さんの方へ歩いていき
人目も気にせずに、彼方さんの首元に 顔を埋めた
優
彼方さんは僕のことを察してくれたのか肩に手を置いて僕を支えてくれた
彼方
優
僕は彼方さんに連れられて、ゆっくり歩き出した
僕たちは屋上に来た
そして僕は彼方さんの肩に頭を乗せて、今まで不安だった気持ちを緩める事ができた
真冬
彼方
彼方
真冬
そこまで言って、僕は彼方さんの肩から頭を上げて、彼方さんと目線を合わせた
真冬
彼方
彼方
真冬
暫く、僕たちの間に沈黙が流れていく
その沈黙を破ったのは、彼方さんだった
彼方
そう言われて手のひらに落とされたのは、何かの鍵だった
真冬
彼方
彼方
そう言うと、少し微笑んでいた彼方さん
いつもと少し違うその言動に、僕は訳がわからなかった
真冬
僕が理由を聞こうとすると、彼方さんは僕に近づいてきて
彼方
真冬
気づいたら、唇が重なり合っていた
真冬
彼方
真冬
そう言うと、僕の肩に置いていた手を離して、ドアの方へ向かっていった
彼方
彼方
真冬
彼方
彼方
真冬
真冬
本当なら、ここで彼方さんを追いかけるのが正解なんだろうけど
突然奪われた唇の感覚と、彼方さんの優しくも寂しそうな笑顔を見て
僕は、足がとまってしまった
優
渉
真冬
渉
真冬
僕は、鍵をそのまま握りしめていたのに気づかなかった
真冬
真冬
そして、昼休み
僕は天ちゃんに電話で、鍵のことを聞いてみることにした
翔太
真冬
真冬
僕は天ちゃんに、鍵の写真を送った
翔太
翔太
真冬
翔太
真冬
真冬
翔太
真冬
翔太
真冬
真冬
翔太
真冬
僕は電話を切ってから、無言で鍵を見つめる
真冬
真冬
そして放課後になり、僕は彼方さんの部屋の前に来た
真冬
翔太
翔太
真冬
僕は彼方さんの部屋のドアの鍵穴へ鍵を差し、回してみる
ガチャっ
真冬
翔太
真冬
玄関に入ると、彼方さんの靴はなかった
真冬
翔太
真冬
部屋の中に入ると、中は特に変わった様子はなかった
真冬
ただ、テーブルの上には彼方さんのスマホが置いてあった
真冬
そう思ってスマホを持ち上げると、下に紙が置いてあったことに気づいた
僕がその紙を持ち上げると、文字が書いてある事に気づいた
『真冬、ごめん』
真冬
翔太
真冬
翔太
真冬
真冬
ガチャっ
僕は彼方さんの部屋を出て、走りながらライブハウスのオーナーに連絡をとった
真冬
オーナー
真冬
オーナー
オーナー
真冬
真冬
電話を切って、僕は駅に向かった
真冬
真冬
僕は無我夢中で、駅へと走った
コメント
1件
え…?そらるさん…なにか様子がおかしい… まるでなんか…お別れをしに来てる感じが… スマホまで置いていって…なんかもう連絡が 取れないようにさてるみたい…… まさかそんなことないよね…??? うわぁぁぁぁあ……まふくん!そらるを……! 続き楽しみにしています!